
コールドカード流出事件、攻撃者が盗難BTCの45%を移動 ソーチェーンやコインジョイン経由で資金洗浄か
コールドカードウォレットを狙った第3波の攻撃者が、盗み出したビットコインの約45%を移動させた。ギャラクシー・リサーチによれば、資金はソーチェーン経由でイーサリアムに交換されたほか、追跡を難しくするコインジョイン取引にも送られている。

コールドカードウォレットを狙ったハッキング事件で、第3波の攻撃者が盗み出したビットコイン(BTC)の約45%を動かしたことがわかった。資金はソーチェーンを経由して移動されたほか、一部はコインジョイン取引に送られた。ギャラクシー・リサーチが明らかにした。
ギャラクシーは月曜日のアップデートで、攻撃者が9月2日からソーチェーンを通じて資金をイーサリアムへ移し始めたと説明した。今回の新たな動きでは、ビットコインがコインジョインのラウンドに投入されている。
コインジョインとは、複数の利用者の支払いを1つの取引にまとめる仕組みだ。送金経路をぼかし、資金の追跡を困難にする目的で使われる。
ギャラクシーによれば、この第3波の攻撃者は被害者のコインを保管するため、293個の「2-of-2」マルチシグネチャ金庫を作成していた。攻撃者は、その中でも残高の大きい金庫から順番に資金を動かしているという。すでに最大規模の11の金庫から資金が移動された。
この一連の取引を追跡する過程で、ギャラクシーはこれまで把握されていなかった金庫を特定した。そこにも別のコールドカード被害者の資金が入っていた可能性が高いという。ただし、その損失が発生した原因についてはまだ確認されていない。
コールドカードを巡る一連の攻撃全体で見ると、盗まれたビットコインの約82%は、いまも攻撃者が管理する当初のアドレスに残っている。一方で、約18%はすでに移動しており、資金洗浄を目的とした動きとみられる。ギャラクシーはそう分析している。
コールドカードの流出事件は、2026年に発生した暗号資産関連のエクスプロイトとしては、現時点で3番目の規模となっている。DefiLlamaのデータによれば、これを上回るのは、2億9300万ドル(約449億円)規模のケルプDAOハッキングと、2億8000万ドル(約429億円)規模のドリフト・プロトコルのハッキングのみだ。

