
グリーンレーン、111億円で買ったBERAが26億円に暴落 暗号資産の評価額は76.6%減
ナスダック上場企業グリーンレーンが進める「BERA集中型」の暗号資産財務戦略に、大きな含み損が生じた。取得原価7000万ドル(約111億3000万円)に対し、6月末の公正価値は1640万ドル(約26億800万円)。その差額は約85億5000万円に達する。

111億円で手に入れた暗号資産が、わずか26億円に――。
グリーンレーン・ホールディングスが保有するBERA中心の暗号資産ポートフォリオは、第2四半期末時点で1640万ドル(約26億800万円)と評価された。取得原価は7000万ドル(約111億3000万円)であり、その価値は投じた金額の4分の1にも満たない。規制当局への提出資料で明らかになった。
同社が金曜日に公表した資料によると、6月30日時点で保有していたのは8130万BERAおよびBERA相当トークンだった。
取得原価と公正価値の差額は5380万ドル(約85億5400万円)。つまり、ポートフォリオの評価額は取得原価を76.6%も下回っていたことになる。
評価損は約30億円、最終赤字は約39億円
数字はこれだけではない。
グリーンレーンは第2四半期、暗号資産について1910万ドル(約30億3700万円)の、現金支出を伴わない公正価値評価損を計上した。これも響き、最終損失は2480万ドル(約39億4300万円)に膨らんだ。
その一方で、同社のデジタル資産部門が同じ期間に得たステーキングおよび利回り収益は、30万9000ドル(約4910万円)だった。
約30億円の評価損に対し、得られた収益は約4900万円。この落差は小さくない。
大麻関連企業から「BERA財務企業」へ転身
グリーンレーン・ホールディングスはナスダック上場企業で、もともとは大麻関連アクセサリーを扱っていた。しかし、その後は事業の軸足を大きく転換。ベラチェーンのネイティブトークンであるBERAを中心とした暗号資産財務戦略に乗り出した。
同社がBERAを主要な財務準備資産に採用したのは2025年10月のことだ。その直前には、1億1070万ドル(約176億円)の私募を完了していた。
評価額が下落するなかでも、同社はBERAを買い増した。3月末時点で7770万BERAおよび相当トークンだった保有量は、6月末には8130万まで増加している。
BERA価格は年初来75.9%下落
肝心のBERA価格は、年初来で75.9%下落している。
コインゲッコーによると、記事執筆時点の価格は約0.146ドル(約23.2円)。年初には一時1.20ドル(約190.8円)を上回ったものの、その後は下落基調が続き、0.15ドル(約23.9円)付近まで値を崩した。
「BERAの将来」に賭け、保有量を積み上げてきたグリーンレーン。だが、第2四半期の決算書に並んだのは、その賭けの厳しい現在地を示す数字だった。

