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William SubergライターRobert Lakin監修編集者

ビットコインが6万4000ドルに回復 トランプ氏の「オマーン爆撃」発言でも原油は動かず、金は上昇

マーケット公開日2026年8月18日

ビットコインは週明けに2%上昇し、6万4000ドル台を奪回した。一方、米株は下落し、安全資産の金に資金が向かった。トランプ米大統領がホルムズ海峡を巡ってオマーンへの軍事行動を示唆しても、原油市場は冷静だった。ただし、資金調達率は20カ月ぶりの高水準に達しており、「ロングの積み上がり」には警戒が必要だ。

ビットコイン(BTC)が、再び6万4000ドル(約1024万円)に戻ってきた。

月曜日のウォール街オープン後、米国株が値を崩す一方で、買われたのは金だった。

ビットコインはじわり上昇 米国とイランの緊張はオマーンへ

トレーディングビューのデータによると、BTC/ドルはこの日、2%を超えて上昇。日曜日の週足終値から反発し、6万4000ドル台を回復した。

BTC/USD one-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView

その一方で、米国株には売りが出た。

米国とイランが合意した60日間の停戦期限が迫るなか、S&P500指数は木曜日につけた史上最高値から0.5%下落した。

S&P 500 one-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView

市場を揺さぶったのは、またしてもドナルド・トランプ米大統領の強烈な一言だった。

ホルムズ海峡の原油輸送ルート再開を巡る対立が続くなか、トランプ氏はFOXニュースの取材に対し、オマーンへの軍事行動をちらつかせた。

「もしオマーンが邪魔をするなら、徹底的に爆撃する」

穏やかではない発言である。だが、原油市場は意外なほど冷静だった。

記事執筆時点で、米国産WTI原油は1バレル=82.35ドル(約1万3180円)。価格はほぼ横ばいで推移していた。

より大きく動いたのは、安全資産とされる金だ。

金価格は週明けから1%強上昇し、一時1オンス=4427ドル(約70万8320円)をつけた。個人投資家と各国政府の双方から資金が流れ込み、金相場を数週間ぶりの高値へ押し上げている。

XAU/USD one-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView

投資調査プラットフォームのバイトツリーが、金を裏付け資産とする上場投資信託(ETF)への資金流入を追跡したところ、8月13日までの30日間で約120億ドル(約1兆9200億円)が流入した

バンク・オブ・アメリカのストラテジスト、マイケル・ハートネット氏も月曜日のリポートで、なお「金のロング」が有力な取引だとの見方を示した

ハートネット氏は金について、次のように評している。

「ドル価値の希薄化、債券市場の崩壊、資産インフレ、そして2020年代の『資本主義的ポピュリズム対社会主義的ポピュリズム』という政治状況に対する、依然として最良のヘッジだ」

資金調達率は2024年末以来の高水準

トレーディング企業QCPキャピタルは、月曜日に公表した最新の「Market Color」で、ビットコインがマクロ経済の逆風にさらされながらも、現在のレンジを大きく割り込まずに踏みとどまっている点を指摘した。

同社はこう分析する。

「個々の価格水準を相場の方向性を示すシグナルとして扱うより、BTCが直近レンジの下限付近にとどまっていることに注目すべきだ。レンジ内の限られた値動きよりも、レンジを明確かつ継続的に抜けた場合の方が、市場参加者のポジションを読み解くうえで多くの情報を与えてくれる」

コインテレグラフはこれまでに、ビットコインが6万1000ドル(約976万円)まで下落すれば、ロングポジションの巻き戻しが始まり、下落に拍車がかかる可能性があると報じている。

ただ、コイングラスの最新データによると、BTC/ドルが6万4000ドル付近まで戻すなかでも、清算額は比較的小規模にとどまっている。

暗号資産市場全体における過去24時間の清算額は、1億8000万ドル(約288億円)だった。

Crypto liquidation history (screenshot). Source: CoinGlass

気になるのは、ビットコインのロング取引が、いよいよ混み合ってきたことだ。

オンチェーン分析プラットフォームのクリプトクアントによると、デリバティブ市場の資金調達率は8月14日に0.022%へ上昇。20カ月ぶりの高水準となった

クリプトクオントは、この数値について次のように説明している。

「現在のBTC価格レンジにおいて、デリバティブ市場のセンチメントは強気だ。大半のトレーダーがロングポジションを取っていることを示している」

強気一色に見えるが、それは裏を返せば、相場が下落した際にロングの一斉清算が起こりやすいということでもある。

クリプトクアントは以前、暗号資産取引所バイナンスにおけるビットコイン先物の取引高が、現物市場の約8倍に膨らんでいることも指摘していた。

ビットコインは6万4000ドルを取り戻した。だが、その足元には、過熱したロングという火種も積み上がっている。相場が次にどちらへレンジを抜けるのか――市場参加者が見つめているのは、まさにそこだ。

Bitcoin funding rates chart. Source: CryptoQuant

この記事はCointelegraphの編集方針に従って作成されており、情報提供のみを目的としています。投資アドバイスや推奨を構成するものではありません。すべての投資および取引にはリスクが伴います。読者は独自に調査を行うことを推奨します。

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