
XRPの取引需要が91.5%減少 0.65ドル割れならさらに下落か
XRPのネットワーク活動と投資家の収益性は過去最低水準まで落ち込み、トレーダーの関心は1ドル(約161円)から0.65ドル(約104円)の価格帯に集中している。

XRPのオンチェーン活動が、2025年のピークから急速にしぼんでいる。グラスノードによれば、XRPネットワークにおける90日平均の手数料は91.5%減少。実現損益比率も、かつての50から0.38まで落ち込んだ。
活動量と収益性がともに低下するなか、市場参加者の視線は、1.00ドル(約161円)から0.65ドル(約104円)にかけての価格帯に集まりつつある。
利益確定の宴は終わり、「投げ売り」の様相へ
グラスノードによれば、XRPネットワーク上で支払われた総手数料の90日単純移動平均は、2月時点の5900 XRPから、足元ではわずか500 XRPまで減少した。下落率は91.5%に達する。
ネットワーク手数料は、しばしば取引需要を測る代理指標とされる。今回の急減は、2025年前半にXRP価格を3ドル(約482円)超まで押し上げた投機熱の後、ネットワーク上の活動が一気に冷え込んだことを示している。

XRP total transaction fees. Source: Glassnode
投資家心理にも変化が出ている。グラスノードのデータによると、XRPの90日実現損益比率は0.38まで低下した。これは、市場参加者が1ドルの損失を確定するたびに、利益確定額は0.38ドル(約61円)にとどまっていることを意味する。
2025年1月と7月、XRP価格が3.40ドル(約546円)近辺でピークをつけた局面では、この比率は50に達していた。オンチェーン上では利益確定が圧倒的に優勢だったのである。
しかし、いまや構図は逆転した。取得価格を下回る水準で売却されるXRPの割合が増えており、これは一般に「キャピチュレーション」、すなわち投資家が耐え切れずに投げる局面で見られるパターンだ。

XRP realized profit/loss ratio. Source: Glassnode
一方、取引所データからは少し違った景色も見えてくる。暗号資産アナリストのペリン・アイ氏は、100万XRPを超えるバイナンスへの送金が、2025年のピーク以降減少していると指摘した。
過去の大幅調整局面では、10万〜100万XRP、そして100万XRP超の大口送金が急増していた。大口保有者が取引所にトークンを移し、売りに備える動きが、暴落の前兆となっていたのである。
だが今回のデータでは、大口保有者による取引所向けXRP流入は継続的に減少している。2025年10月以降、10万〜100万XRPの層からの流入は15%減、100万XRP超の層からの流入は20%減となった。
同アナリストは、足元の価格下落について、大口保有者による積極的な売り抜けというより、レバレッジ取引の清算とリスク回避姿勢による影響が大きいとみている。

XRP exchange inflows value bands on Binance. Source: CryptoQuant
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「0.63ドル」が買い場の焦点に
XRPの週足チャートでは、1.00ドル(約161円)から0.65ドル(約104円)にかけて、複数のテクニカル水準が集中している。
2024年末の急騰時に形成された大きなフェアバリューギャップは、おおむね0.63ドル(約101円)から1.00ドル(約161円)の範囲に広がる。XRP価格は1.40ドル(約225円)付近のサポートを失ったあと、すでにこのゾーンへ向けて戻り始めている。

XRP/USDT, one-week chart. Source: Cointelegraph/TradingView
可視範囲出来高プロファイルを見ると、現在値より下の価格帯では、0.50ドル(約80円)から0.65ドル(約104円)付近に出来高の厚い節目があるまで、取引量は比較的薄い。最も取引量が集中した価格帯を示すポイント・オブ・コントロールは、0.52ドル(約83円)から0.55ドル(約88円)付近に位置している。
同じ価格帯は、XRPの5年にわたる上昇トレンドラインとも重なる。今後数カ月で、このトレンドラインは0.60ドル(約96円)から0.65ドル(約104円)付近と交差するとみられている。
すでに一部のトレーダーは、このゾーンを買い集めのレンジとみなし始めている。トレーダーのクリプト・パテル氏は、1.00ドル(約161円)から0.60ドル(約96円)を望ましい買い場として挙げた。
一方、市場アナリストのジャボン・マークス氏は、XRPの長期的なブレイクアウト目標として15ドル(約2408円)から18ドル(約2889円)を維持している。これは現在水準から約1100%の上昇に相当する。
もっとも、こうした強気の見立てとは裏腹に、足元のオンチェーン指標は厳しい。かつての熱狂は冷め、利益確定の波は損失覚悟の売りへと姿を変えた。市場が次に試すのは、0.65ドルの防衛線か、それともさらに下の0.63ドル周辺なのか。XRP相場は、いままさに正念場に差しかかっている。

XRP long-term analysis by Javon Marks. Source: X

