
暗号資産市場が低迷でもテザーは好調 四半期利益2360億円、米国債マネーが支える"独り勝ち"
暗号資産市場が総崩れのなか、ステーブルコイン最大手テザーだけがホクホク顔――。四半期の純利益はなんと15億ドル(約2360億円)。世界シェア6割超をガッチリ握る"影の巨人"、その荒稼ぎのカラクリとは。

暗号資産市場全体が逆風にさらされるなか、ステーブルコイン発行大手のテザーが、またしても数十億ドル規模の荒稼ぎを叩き出した。稼ぎ頭となったのは、同社が抱え込む米国債ポートフォリオから転がり込む収益である。
金曜日に公表された最新の四半期報告(アテステーション)によれば、第2四半期の純営業利益はなんと15億ドル(約2360億円)。その原動力となったのが、保有する米国債や、政府証券を担保にした短期融資である"レポ取引(リパーチェス・アグリーメント)"から得られる利息収入だ。
さらに同社は、6月30日時点で41億1000万ドル(約6470億円)もの"準備金バッファ"を計上。つまり、資産が負債をこれだけ上回っているというわけだ。
ステーブルコイン市場全体が縮小するなかでも、テザーはどこ吹く風。同四半期のUSDt(USDT)の流通量は4億4600万ドル(約702億円)増え、1846億ドル(約29兆円)に到達した。報告書によれば、これで世界のステーブルコイン市場の6割超を、テザーが依然ガッチリ握り続けている計算になる。ディファイラマ(DeFiLlama)のデータでは、金曜日時点のステーブルコイン市場全体の規模は約3070億ドル(約48兆円)だという。
いまやテザーは、米国債を世界有数の規模で抱える"大口保有者"の一角。この米国債こそが、同社の準備金ポートフォリオの屋台骨となっている。折からの短期金利の高止まりが追い風となり、米財務省短期証券(Tビル)や現金同等資産からの収益をグイグイと押し上げたのだ。

