
フォーティチュード、元Hut 8 CEOを起用 Zcashマイニング企業がナスダック上場へ
Zcashに特化したマイニング企業フォーティチュード・マイニングが、元Hut 8 CEOのジェイミー・レバートン氏をCEOに起用する。ナスダック上場を見据え、ハートサイエンシズとの合併を進める同社の経営を担う。

Zcash(ZEC)に特化したマイニング企業フォーティチュード・マイニングは、元Hut 8 CEOのジェイミー・レバートン氏を最高経営責任者(CEO)に起用した。同社はハートサイエンシズとの合併を通じた上場を計画している。
レバートン氏は9月21日付でCEOに就任し、アンドレア・チャイルズ氏から職務を引き継ぐ。チャイルズ氏は最高執行責任者(COO)に就く。
フォーティチュードは2026年上半期に7万2696 ZECを採掘し、同期間におけるZcashネットワーク全体の採掘量の約28%を占めた。同社は第2四半期に2090万ドル(約31億円)の売上高を計上している。
同社はサウスダコタ州、ネブラスカ州、テキサス州、ニューヨーク州の7拠点で、合計60メガワット超の電力容量を運用している。7月にはビットメインの「Antminer Z15 Pro」9000台の購入にも合意した。これらのマシンにより、Equihashのハッシュレートは7.56 GSol/s増加する見込みで、出荷は第4四半期を予定している。
フォーティチュードはデジタル・カレンシー・グループ(DCG)が100%保有する企業で、2019年からZECのマイニングを手掛けている。2025年には、採掘から関連インフラまでを一体運営する垂直統合型のマイニングプラットフォームとして事業を開始した。
同社は6月、ハートサイエンシズとの経営統合計画を発表。取引は2026年第4四半期の完了を予定しており、実現すればフォーティチュードは株式市場に上場することになる。統合後の企業は、承認を条件としてナスダックでティッカー「TUDE」の下で取引される予定だ。
レバートン氏はこれまでHut 8のCEOを務め、ビットコインマイニング企業である同社とUS Bitcoin Corp.との合併を指揮したほか、米国に本拠を置くナスダック上場企業への移行を主導した。
パラダイムの投資を受けZcashが急騰
Zcashの上昇も続いている。17日の取引では、ゼロ知識証明を利用してプライベートな取引を可能にするブロックチェーン「Zcash」のネイティブトークンZECは、約1424ドル(約21万円)で取引された。
CoinGeckoによると、ZECは過去30日間で約185%、過去1年間では2600%超上昇している。
今回の上昇は、暗号資産投資企業パラダイムの共同創業者マット・ホアン氏が16日、同社がZECを保有しており、Zcash Open Development Labにも投資していることを明らかにしたことが背景にある。
ホアン氏はZcashを「ビットコインのプライベートな補完」と位置づけ、インフレによって資金を調達する開発者ファンドを支持した。同氏は、AIや量子コンピューティングが進展するなか、プライバシー技術への長期的な資金提供が重要性を増していると主張している。
過去1年間では、プライバシーに焦点を当てた暗号資産が市場全体を上回るパフォーマンスを見せている。
Glassnodeによると、9月6日時点で同セクターは、ビットコインが2025年10月につけたピークから213%上昇していた。一方、Glassnodeが追跡する他のすべての暗号資産セクターは、同時点で2025年10月の水準を下回っていた。
同社のデータによると、プライバシー関連セクターの時価総額の62%をZECが占めていた。
ZECを除いた場合でも、Glassnodeが算出するプライバシー関連トークンの時価総額加重バスケットは、過去1年間で85%上昇している。

Source: Glassnode

