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Helen PartzライターRobert Lakin監修編集者

USDCを銀行で発行・換金できる時代に スタンダードチャータードとサークルが機関投資家向け新サービス

最新ニュース公開日2026年7月3日

スタンダードチャータードとサークルが、機関投資家向けに銀行主導のUSDC発行・償還サービスへ踏み出した。舞台はまずドバイ国際金融センター(DIFC)。その先には、世界展開が見据えられている。

スタンダードチャータードと、USDC発行体であるサークルは、機関投資家の顧客が銀行主導のオンボーディング手続きを通じて、USDCステーブルコインの発行と償還を行えるシステムを開発した。

スタンダードチャータードは木曜日、USDC向けにこうしたサービスを提供する初のグローバルなシステム上重要な銀行、いわゆるG-SIBになったと発表した。これにより、ステーブルコインへのアクセスは、従来の銀行業務で使われてきたリスク管理、コンプライアンス、ガバナンスの枠組みの中に組み込まれることになる。

顧客は今後、サークルに別口座を開設することなく、スタンチャートのプラットフォームを通じて、米ドル連動型ステーブルコインを直接発行・償還できるようになる。

発表ではこう説明されている。

「USDCへのアクセスをスタンダードチャータードの機関投資家向けサービスに直接組み込むことで、スタンダードチャータードは銀行業務、カストディ、デジタル資産サービスを一つの統合されたサービスとして提供する」

初期展開は、ドバイ国際金融センター、すなわちDIFCを通じて行われる。

今回の提携は、ステーブルコインのインフラが伝統的な銀行システムに徐々に組み込まれている流れの中で出てきたものだ。発行体や金融機関は、USDCのようなデジタル資産がどのように流通し、誰がそこへのアクセスを握るのかをめぐって、主導権争いを強めている。

Source: Circle on X.com

この機能は、オンチェーン決済、財務管理、流動性管理といった機関投資家向けの用途を支えるものだ。さらに将来的には、決済関連のユースケースにも対応するためのインフラになるという。

初期展開はドバイ国際金融センターから

サービスはまず、スタンダードチャータードのDIFC拠点を通じて展開される。ただ同行は、規制当局の承認と顧客需要に応じて、他市場にもこの機能を拡大する方針だとしている。

Source: Standard Chartered

スタンチャートのコーポレート・投資銀行部門最高経営責任者であるロベルト・ホールンウェグ氏は、規制されたインフラへの需要が高まる中で、伝統的な銀行の基準を暗号資産市場に持ち込むことが狙いだと語った。

同氏はこう述べている。

「最終的にこれは、世界の金融市場への信頼を長年支えてきた枠組み、管理体制、規制監督を通じて、デジタル資産市場へのより広範な機関投資家の参加を可能にするものだ」

関連記事: 銀行がついにステーブルコインを出す時代へ クレディ・アグリコル、ユーロ連動「EURXT」を発行

今回のニュースは、サークルのジェレミー・アレール最高経営責任者が、オープンUSD(OUSD)のような新興ステーブルコイン勢に対し、USDCのネットワーク効果を擁護する発言を行った直後に出てきたものだ。ステーブルコイン市場では、流通網、流動性、収益モデルをめぐる競争が激しさを増している。

アレール氏は水曜日、こう語っている。

「OUSDについては、われわれは創設メンバーの多くと緊密に協力している。そして、そうした同じメンバーが今後もUSDCの大口パートナーであり、顧客であり続けると見込んでいる」

銀行の表玄関から、ステーブルコインを発行し、償還する。暗号資産市場が「金融の外側」から「銀行の内側」へと入り込んでいく。その象徴的な一手が、今回のスタンダードチャータードとサークルの提携だ。

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