
セキュリタイズ株が16%急落 決算が市場予想を下回り、資産トークン化収益も12%減
ブラックロックが支援する資産トークン化大手セキュリタイズ。運用資産は過去最高を記録した一方、売上高は市場予想に届かず、赤字も約35億円に膨らんだ。

市場の答えは、容赦のない「売り」だった。
資産トークン化プラットフォームを手がけるセキュリタイズの株価が13日、米国市場の時間外取引で急落した。第2四半期決算の売上高が、ウォール街の予想を大きく下回ったためだ。
同社が12日に公表した四半期決算によると、第2四半期の売上高は1440万ドル(約23億円)。前年同期比で5%減少した。
これに対し、ヤフー・ファイナンスがまとめたアナリスト予想は2060万ドル(約33億円)。実績は予想を約620万ドル、円換算で約10億円も下回ったことになる。
失望売りは一気に広がった。世界協定時13日午前8時10分の時間外取引で、セキュリタイズ株は6.62ドル(約1060円)まで下落。前日の終値7.86ドル(約1260円)から、およそ16%値を下げた。
トークン化収益が12%減
苦戦が目立ったのは、本業ともいえる資産トークン化事業だ。
同事業の四半期売上高は780万ドル(約12億5000万円)。2025年第2四半期の890万ドル(約14億2000万円)から12%減少した。
一方で、明るい数字がなかったわけではない。
ブラックロックの支援を受ける同社の平均トークン化運用資産残高(AUM)は、2026年第2四半期に過去最高となる43億ドル(約6880億円)を記録した。前年同期比では16%増えている。
つまり、扱う資産は増えている。それでも売上高は減った。事業規模の拡大を、収益に十分つなげられていない格好だ。
最終赤字は約35億円に拡大
赤字も膨らんだ。
第2四半期の純損失は2170万ドル(約34億7000万円)。前年同期の610万ドル(約9億8000万円)から、3倍以上に拡大した。
調整後EBITDAも、前年同期の180万ドル(約2億9000万円)の黒字から、550万ドル(約8億8000万円)の赤字へ転落した。
資産トークン化市場そのものは拡大を続けている。RWA.xyzによると、トークン化された現実資産(RWA)の保有者は170万人を突破。外部ウォレットへの移転などが可能なトークン化資産の総額は、およそ380億ドル(約6兆800億円)に達している。
市場という追い風は吹いている。だが、その風を利益に変えられるか。上場後初期のセキュリタイズに、投資家が突きつけた問いは重い。

