
カルシ、イーサ永久先物の約7910億円取引をめぐる疑惑を否定 CFTCから連絡なし
予測市場プラットフォームのカルシが、イーサ(ETH)の永久先物市場で約5500ドルの取引が大量に繰り返され、過去1カ月で50億ドル超の取引高を記録したことをめぐる疑惑を否定した。商品先物取引委員会(CFTC)から連絡はなく、正式な調査も把握していないという。

予測市場プラットフォームのカルシが、イーサ(ETH)の永久先物市場をめぐる異例の取引について、商品先物取引委員会(CFTC)から連絡を受けていないと明らかにした。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は9月23日、CFTCがカルシのイーサ永久先物市場で、5500ドル前後の取引が短時間に集中するパターンを調べていると報じた。関係者の話として伝えたもので、こうした取引をめぐってはウォッシュトレードではないかとの指摘も出ている。
カルシの永久先物事業は急速に拡大している。
同社は5月に永久先物市場を開始。その1週間後にはCNBCに対し、取引高が10億ドルを超えたと明らかにしていた。
カルシのコミュニケーション責任者エリザベス・ダイアナ氏は、今回の議論について「競合他社が流したうわさ」だと表現した。
「CFTCから連絡は受けておらず、正式な調査が行われているとも考えていない。これらのデータパターンは、流動性インセンティブ・プログラムでは一般的で、金融市場でもよく見られるものだ。Xで目にするものをすべて信じないでほしい」
ダイアナ氏はCointelegraphにこう語った。
イーサ永久先物で5500ドル前後の取引が集中
問題となっているのは、カルシが提供する永久先物市場の一つだ。
永久先物では、対象資産を実際に購入することなく、その価格変動を取引できる。今回の対象はイーサだ。
WSJによれば、約5500ドルの取引が過去1カ月のイーサ永久先物の取引高50億ドル(約7910億円)超を占めたという。
WSJはまた、カルシが一定の取引高目標を達成したトレーダーに、同社株を購入できる機会を提供していたと報じた。関係者の話として伝えたものだ。
さらに、カルシは大口トレーダーに流動性を提供してもらうため、取引手数料を免除したり、毎月現金を支払ったりしていたという。
カルシは9月24日のブログ投稿で、同じ金額の取引が繰り返されているのは、マーケットメイカーに対し、一定の価格帯で指定された数量の買い注文と売り注文を維持するよう報酬を支払うプログラムによるものだと説明した。
同社によれば、こうした報酬は成立した取引量ではなく、注文が利用可能な状態にあることに対して支払われる。
一方、WSJが報じた、取引高の目標達成と連動したカルシ株の購入機会については、このブログ投稿で直接説明していない。
カルシ、ウォッシュトレード疑惑を否定
マーケットメイカーは、買いたい価格と売りたい価格を継続的に提示することで、市場に取引相手を提供する。買値と売値の差から利益を得られる一方、価格が不利に動けば損失を被る可能性もある。
マーケットメイカーが提示した価格で取引する側は「テイカー」と呼ばれる。
カルシによれば、トレーダーは他の取引所で価格が変化した際、マーケットメイカーが提示している古い価格で売買することで利益を得られる場合がある。
カルシは、一定額の取引が繰り返されたことについて、「1人のマーケットメイカーが固定サイズの注文を出し、多数のテイカーがそれらの注文と取引した場合と完全に整合する」と説明した。
同社によると、取引には数百人の異なるトレーダーが参加。テイカー側は「かなり一貫して正しかった」のに対し、マーケットメイカー側は「かなり一貫して間違っていた」という。
カルシは、この状況はウォッシュトレードではなく、実際の経済活動を示すものだと主張している。
「ウォッシュトレードであれば、どちらの側も利益や損失を得ることなく取引高だけが増えることが予想される」同社はそう説明した。

