
バイビットでスペースX株が買える?暗号資産取引所がIPO株のトークン化サービスを開始
暗号資産取引所バイビットが、また一つ、伝統金融の領域に足を踏み入れた。同社は、対象となるユーザーが米国企業の新規株式公開(IPO)に、公開価格で申し込める「トークン化株式」の取り扱いを始める。初回案件として選ばれたのは、イーロン・マスク氏率いるスペースXだ。仕組みは、クラーケンの親会社ペイワード・サービシズが展開する「エックスストックス」の枠組みを通じて提供される。

暗号資産取引所バイビットが、また一つ、伝統金融の領域に足を踏み入れた。
同社は、対象となるユーザーが米国企業の新規株式公開(IPO)に、公開価格で申し込める「トークン化株式」の取り扱いを始める。初回案件として選ばれたのは、イーロン・マスク氏率いるスペースXだ。仕組みは、クラーケンの親会社ペイワード・サービシズが展開する「エックスストックス」の枠組みを通じて提供される。
エックスストックスは、提携する複数のプラットフォーム上で投資家の需要を集約し、引受シンジケートと連携してIPO株の割り当てを確保する。そのうえで、取得した株式をトークン化するという仕組みだ。
バイビットの対象ユーザーは、同社を通じてトークン化IPO株への関心登録や購入申し込みを行うことができる。申し込みが割当可能株数を上回った場合、配分は比例按分となり、未使用資金は返金される。最初の案件となるスペースXのトークン化株式は、6月12日にバイビットの現物市場で取引開始となる予定だ。
上場当日、割り当てられた株式はトークン化される。バイビットによれば、これらのトークンは、規制対象のブローカーディーラーのカストディで保管される原株式によって、1対1で裏付けられるという。
RWA.xyzのデータによると、エックスストックスはトークン化株式プラットフォームとして市場規模で第2位に位置している。トークン化された株式の価値は約4億1500万ドル、日本円で約665億円にのぼり、市場シェアは28%だ。

Source: RWA.xyz
クラーケンは先週金曜日、エックスストックスの「IPO Access」商品の初回案件として、スペースXを採用すると発表した。同サービスは110以上の市場で提供される一方、規制上の制約により、米国、カナダ、オーストラリア、英国のユーザーは対象外となる。
その前日には、コインベースもスペースXのプレIPO市場を立ち上げていた。こちらは米国外の対象ユーザーに対し、永久先物契約を通じて、スペースXの非公開市場での評価額に連動するエクスポージャーを提供するものだ。

Source: Bybit
スペースX、史上最大級の上場へ
スペースXは2002年、イーロン・マスク氏によって設立された非公開の航空宇宙企業である。ファルコン・ロケット、ドラゴン宇宙船、衛星インターネット網スターリンクで知られる。
同社は4月、米証券取引委員会(SEC)に対し、IPOのための非公開提出を行った。これは、スペースXがマスク氏の人工知能スタートアップであるエックスAIを買収してから2カ月後のことだった。この買収により、同社は宇宙事業に加え、AI分野での存在感も一段と強めることになった。
スペースXの6月12日の公開デビューを前に、需要はすでに割当可能株数を上回っていると報じられている。ブルームバーグによれば、同社は少なくとも1兆8000億ドル、日本円で約288兆円の評価額を目指しており、調達額は約750億ドル、日本円で約12兆円に達する見通しだ。実現すれば、史上最大のIPOとなる。
さらに、5月20日に提出されたスペースXのS-1登録届出書では、同社が1万8712ビットコインを保有していることも明らかになった。ビットコイン・トレジャリーズのデータによれば、この保有量は、コインベースやライオット・プラットフォームズを上回り、企業のビットコイン保有量ランキングで上位10社に入る規模だ。
宇宙開発、AI、スターリンク、そしてビットコイン。マスク氏の帝国が株式市場に姿を現すとき、暗号資産取引所もまた、その熱狂の入り口に立とうとしている。

Top 15 Bitcoin treasury companies. Source: BitcoinTreasuries.NET
Magazine: Korea probes Polymarket users, crypto PACs sweep primaries: Hodler’s Digest, May 31- June 6

