
スウェーデン版ステーブルコイン「SEKAU」登場 オールユニティがMiCA準拠で本格展開
オールユニティが、スウェーデンクローナに裏付けられたステーブルコイン「SEKAU」をローンチした。複数のブロックチェーンにまたがって展開されるこの新通貨は、EUのMiCA規制下で進む同社のステーブルコイン戦略を、さらに一歩押し広げるものとなる。

Dデジタル資産企業のオールユニティが、スウェーデンクローナに裏付けられたステーブルコイン「SEKAU」を立ち上げる。欧州連合(EU)の暗号資産市場規制、いわゆるMiCAの下で発行される新たなトークンだ。
コインテレグラフに金曜日に共有された声明によれば、SEKAUはMiCA上の「電子マネートークン」として運用される。裏付けとなるのは分別管理されたスウェーデンクローナ準備金であり、主な狙いは機関投資家向けの決済や、国境をまたぐ送金だ。
今回の発表は、オールユニティが先に展開したスイスフラン建てステーブルコインに続くものだ。同社は、EUのMiCA枠組みの下で、複数通貨に対応するステーブルコイン戦略を一段と広げることになる。
SEKAUを支える顔ぶれにバンキング・サークル
SEKAUの立ち上げを支えるのは、拡大しつつあるパートナー網だ。
ルクセンブルクを拠点とする規制下のB2B銀行・金融インフラ企業、バンキング・サークルは、SEKAUの裏付けとなる準備金を保有・管理する。一方、スウェーデンのマージナーレン銀行は、銀行パートナーとして導入を支援する。
さらに、現地のデジタル資産インフラ・テクノロジー企業であるトラスト・アンカー・グループは、SEKAUをより広いエコシステムで利用できるようにするためのインフラ統合を担う。
スウェーデンクローナ建てステーブルコイン、5つのネットワークで展開
SEKAUは、イーサリアム、ソラナ、ベース、テンポ、ポリゴンの5つのブロックチェーンネットワーク上でデビューする。
オールユニティによれば、こうしたマルチチェーン展開は、主要ブロックチェーンエコシステム間でのアクセス性、相互運用性、流動性を高めるためのものだ。同社はまた、2026年後半にはSEKAUをさらに別のブロックチェーンネットワークにも拡大する計画だとしている。
これに対し、オールユニティのスイスフラン建てステーブルコイン「CHFAU」は、2月のローンチ時点ではイーサリアム限定で始まり、その後テンポへと展開された。同社はこのほか、2025年にローンチしたユーロ建てステーブルコイン「EURAU」も運営している。

Source: AllUnity
EURAUはローンチ以降、時価総額が140万ドル、約2億2400万円に達している。コインゲッコーによれば、追跡対象となっている23種類のユーロ建てステーブルコインの中で、EURAUは16番目の規模に位置している。記事執筆時点で、ユーロ建てステーブルコイン市場全体の価値は約8億8300万ドル、約1413億円に上る。
オールユニティは、SEKAUについて、MiCAに準拠した初の「完全準備型」のスウェーデンクローナ建てステーブルコインだと強調している。規制対象の電子マネートークンとして発行され、スウェーデンクローナ準備金によって1対1で裏付けられるという。
オールユニティの広報担当者はコインテレグラフに対し、こう説明した。
「これまでスウェーデンクローナへのエクスポージャーは、主に初期段階の構想として存在していた。しかし、それらはMiCAで認可された、完全に規制された電子マネートークンであるとは確認されていない」
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担当者はさらに、スウェーデンの銀行やフィンテック企業による実証実験では、トークン化された預金マネーや決済システムが検討されてきたとも述べた。ただし、それらは一般に償還可能なステーブルコインではなく、「閉じられた実験的インフラ」にとどまっているという。
オールユニティは、最も関連性の高い取り組みとして、スウェーデン中央銀行リクスバンクによる「eクローナ」プロジェクトを挙げた。これはトークン化された決済インフラを探る中央銀行デジタル通貨、つまりCBDCの構想であり、ステーブルコインとは根本的に異なるものだ。同リクスバンクは今年初め、スウェーデンクローナ建てのステーブルコインは存在しないと説明していた。

