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Zoltan VardaiライターRobert Lakin監修編集者

ギャラクシー・デジタル、134億円の衝撃赤字 それでも「本業は絶好調」と強気の理由

最新ニュース公開日2026年8月6日

暗号資産大手ギャラクシー・デジタルが発表した2026年4-6月期決算は、まさかの巨額赤字だった。売上高はアナリスト予想を大きく下回り、株価は発表直後に急落。だが決算資料を読み解くと、意外にも経営陣は強気の姿勢を崩していない。その理由とは――。

米暗号資産大手ギャラクシー・デジタルが8月5日(現地時間)に発表した2026年第2四半期(4~6月期)決算は、純損失8500万ドル(約134億円)という衝撃の内容だった。

同社は、この赤字の主因を「暗号資産価格の下落」だと説明している。1株当たり損失は0.09ドル(約14円)。数字だけを見れば、暗号資産市場の冷え込みをまともに食らった格好だ

売上高は87億ドル(約1兆3720億円)。前四半期の102億ドル(約1兆6085億円)から実に15%の減収となった。しかもウォール街のアナリストらは127億ドル(約2兆28億円)への増収を見込んでいただけに(ヤフー・ファイナンス集計)、市場の落胆は大きい。決算発表を受け、ギャラクシー株は水曜日の時間外取引で6.2%急落し、20.70ドル(約3264円)まで値を下げた。この1カ月だけで見ても、下落率はすでに10%近くに達している。

市場全体が「4分の1近く蒸発」

そもそも今回の四半期は、暗号資産市場そのものが総崩れだった。コインマーケットキャップのデータによれば、暗号資産の世界時価総額は4月1日時点の2兆3500億ドル(約371兆円)から、6月30日には2兆ドル(約315兆円)まで、実に15%近く目減りしている。ギャラクシーの決算が悪化するのも、ある意味で当然の帰結だったといえる。

それでも「稼ぐ力」は落ちていない

だが、ここからが今回の決算の面白いところだ。

同社は暗号資産関連事業だけで、調整後粗利益6600万ドル(約104億円)、調整後EBITDA(利払い・税金・減価償却前利益)1100万ドル(約17億円)を計上した。調整後粗利益は前四半期比でなんと34%も伸びている。

EBITDAとは、借入コストや税金、資産価格の変動、一時的な費用を差し引いた「本業の稼ぐ力」を示す指標だ。つまり相場が荒れても、事業の土台そのものは着実に強くなっているというのが同社の言い分である。

ギャラクシーは決算資料の中で、この結果について「当社のビジネスモデルの強靭さを示すものであり、当社の収益が暗号資産価格の方向性への依存度を下げつつあることを、あらためて裏付けている」と胸を張った。

稼ぎ頭は、まさかの「AIデータセンター」

もうひとつ見逃せないのが、AI(人工知能)データセンター事業の存在感だ。

同事業は今四半期だけで調整後粗利益2000万ドル(約32億円)を稼ぎ出した。背景にあるのは、AI向けクラウド大手コアウィーブへの供給能力の増強である。ギャラクシーは、コアウィーブとの15年契約により、年間10億ドル(約1577億円)規模の収益を見込んでいるという。

同社は2024年8月、テキサス州の「ヘリオス」AIデータセンター拡張のために14億ドル(約2208億円)を確保しており、今回の決算はその投資が実を結びつつあることを示す格好となった。

暗号資産相場が荒れれば赤字に転落し、AI事業が下支えする――。ギャラクシー・デジタルの決算は、暗号資産企業が生き残りをかけて「脱・相場依存」を急ぐ、業界全体の縮図と言えるかもしれない。

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