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Helen PartzライターYohan Yu監修ライター

バイナンスから2000億円流出 イーサリアム出金が3年ぶり高水準、投資家は何を恐れているのか

最新ニュース公開日2026年7月6日

バイナンスからの資金流出が止まらない。週間の純流出額は12億3000万ドル(約1993億円)に膨らみ、前週比で207%増加。イーサリアムの出金件数も3年ぶりの高水準に達した。

取引量で世界最大の暗号資産取引所であるバイナンスで、週間の資金流出が急増した。イーサリアムの出金活動が数年ぶりの高水準に達したためだ。

コインテレグラフが日曜日に確認したディファイラマのデータによれば、バイナンスでは6月29日から始まる週に、12億3000万ドル(約1993億円)の純流出が発生した。前週の約4億ドル(約648億円)から207%増加した計算だ。月間の純流出額は約32億ドル(約5184億円)に達した。

一方、クリプトクアントのコミュニティアナリストであるダークフォストは金曜日、バイナンスにおけるイーサリアムの出金トランザクション数が3年超ぶりの高水準に達したと報告した。1日で16万6000件を超える出金トランザクションが確認されたという。

こうした資金移動の一部は、投資家による蓄積行動を反映している可能性がある。ただしダークフォストは、欧州連合(EU)の暗号資産市場規制「MiCA」に起因する規制面の不透明感や、短期的な市場ポジションの調整も背景にあると指摘している。

ETH流出と価格反発

バイナンスにおけるETH出金は、クリプトクアントのデータによれば、2023年3月以来で最も急激な増加となった。時を同じくして、イーサは2日間で約10%の小幅反発を見せた。

ダークフォストはこう述べている。

「今回の出金急増は、1500ドル(約24万3000円)付近で実需が積み上がっていることを示している可能性がある。投資家がエクスポージャーを取り、資金を取引所から引き出しているということだ。このパターンは通常、短期売買というよりも、長期的な蓄積を示唆する」

Source: CryptoQuant

イーサ価格はこの1週間でより広く回復した。コインゲッコーのデータによれば、ETHは過去7日間で約12.5%上昇し、記事執筆時点では1766ドル(約28万6000円)で取引されていた

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時価総額で最大の暗号資産であるビットコインも、同期間に4.3%上昇した。記事執筆時点の価格は6万2925ドル(約1019万円)だった

中央集権型取引所では流出が優勢 流入は分散

バイナンス以外の複数の中央集権型取引所(CEX)でも、過去1週間で資金流出が確認された。

ビットフィネックスでは4億750万ドル(約660億円)の流出があり、続いてゲートで2億1430万ドル(約347億円)の流出が発生した。ディファイラマのデータによれば、OKXでは8710万ドル(約141億円)、バイビットでは7840万ドル(約127億円)の流出となった。

Top five exchanges sorted by weekly net flows. Source: DefiLlama

一方、流入側では、クリプト・ドットコムとハッシュキー・エクスチェンジが過去1週間の増加を主導した。純流入額はそれぞれ約6300万ドル(約102億円)、5330万ドル(約86億円)だった。

このほか、クーコインには2210万ドル(約36億円)、ジェミナイには1740万ドル(約28億円)、ビットバボには1580万ドル(約26億円)の小幅な流入が見られた。

取引所からの資金流出は、必ずしも弱気材料とは限らない。投資家が資産を自己管理ウォレットへ移し、長期保有に備えているケースもあるからだ。だが、規制不安と相場の短期調整が重なる局面では、同じ出金データでも市場心理は一枚岩ではない。バイナンスからの12億ドル規模の流出は、イーサリアム市場の底堅さと、取引所をめぐる警戒感の双方を映し出している。

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