
XRPは50%上昇する?クジラが7億2000万XRPを取引所から引き出し
7億2000万XRP超が取引所から消えた。クジラたちの不穏な動きと複数の市場データが、XRPの「50%急騰シナリオ」をにわかに映し出している。

6月3日以降、暗号資産取引所から7億2000万枚を超えるXRP(XRP)が流出した。さらに、XRPのウォレットフローに占めるアップビットの比率は、2024年5月以来の高水準にまで上昇している。
この動きは、XRPが月曜日に1.30ドル(約208円)まで反発するなかで起きた。大口保有者、いわゆる「クジラ」の動きは引き続き取引所フローを支配しており、市場指標は、弱さが残るなかでも理想的な蓄積局面を示している。
XRPの取引所フローを支配するクジラ
クリプトクアントのデータによると、XRPの複数取引所における日次流出では、1取引あたり100万XRPを超える引き出しが繰り返し確認されている。
6月3日から6月14日までのあいだに、主要な暗号資産取引所では、大口の日次流出が約7億2200万XRPに達した。これは、2月上旬以来もっとも継続的なクジラ規模のウォレット活動を示すものだ。なかでもバイナンスのクジラが流出を主導し、その規模は4億2500万XRPにのぼった。

XRP exchange daily outflows above 1 million tokens. Source: CryptoQuant
大口の引き出しが、そのまま蓄積を意味するわけではない。だが、取引所の注文板でただちに売却可能なXRPの量を減らす効果はある。
別の取引所フロー指標では、XRPのウォレット活動がアップビットに集中しつつあることも示されている。
暗号資産アナリストのアムル・タハ氏によれば、アップビットにおけるXRPのネット・ウォレットフロー支配率は、6月14日に31%まで上昇した。1週間前の13%から大きく伸び、2024年5月以来の最高水準となった。
タハ氏は、XRPが月曜日に5%反発し、1.30ドル(約208円)に達した動きは、アップビットへの明確な資金回転と重なったと指摘している。入金ウォレットの活動は韓国の同取引所にますます集中し、その一方で複数の主要取引所はシェアを失った。
バイナンスの別指標も、XRP流出をクジラが支配し続けていることを示している。
「バイナンス・ホエール対リテール・スプレッド」は、10万XRP以上のクジラ規模の引き出しと、それ未満の個人投資家規模の引き出しの差を測る指標だ。
現在、このスプレッドは90%近辺にある。つまり、バイナンスからのXRP流出の大半を、いまだ大口保有者が占めているということだ。
タハ氏は先月、同指標が2024年5月のレンジに向けて繰り返し低下していることについて、2024年から2025年の強気相場期と比べ、バイナンスにおける引き出し構造が変化している可能性を示すものだと述べていた。

XRP’s Binance whale vs. retail spread (%). Source: CryptoQuant
ただし、この指標を単純な強気シグナル、あるいは弱気シグナルと見るべきではない。タハ氏によれば、この指標が追っているのは引き出し行動であり、取引所での売却活動そのものではないからだ。
XRPのシャープレシオはゼロ未満 何を意味するのか
XRPのシャープレシオは、依然としてマイナス圏に沈んでいる。これは過去、同資産の弱気な保ち合い局面と重なることが多かったゾーンだ。
シャープレシオは、ボラティリティに対するリターンを評価する指標であり、投資家が取っているリスクに見合った見返りを得られているかを測るために使われる。
XRPは2022年9月、価格が0.33ドル(約53円)近辺だった際に、シャープレシオがマイナス1.097を記録した。その後、サイクルは2025年1月にピークを迎え、XRPが3.14ドル(約504円)に接近するなかで、同指標は約2.07まで上昇した。

XRP Sharpe ratio. Source: CryptoQuant
現在の数値はマイナス0.36近辺にある。5月にはプラス0.18だったが、そこから再びマイナス圏へ沈んだ格好だ。
クリプトクアントによると、XRPは過去、シャープレシオがマイナスだった局面で、もっとも強い上昇を見せることがあった。そうした期間の平均リターンは50%を超え、同指標がプラス圏に入ると、上昇率はしばしば鈍化していたという。
ただし、楽観一色というわけではない。
市場アナリストのテディ氏は4月、XRPのシャープレシオが深くマイナスに沈む局面は、効率的な上昇トレンドというよりも、「市場の痛み」を伴う期間と重なることが多いと指摘していた。
こうした局面は歴史的に、長期的な蓄積ゾーンに関連する条件を生み出してきた。とはいえ、さらなる下落の余地が残っていることもまた、否定はできない。

