
バイビット、債券ファンドを暗号資産化 USDCで買える新サービス開始
ブロックチェーン上で扱う現実資産(RWA)への熱が高まるなか、バイビットの新サービスは、対象ユーザーにトークン化された機関投資家向け債券ファンドへの扉を開くものとなる。

暗号資産取引所バイビットが、現実資産(RWA)分野への踏み込みをさらに強めている。対象となる顧客に向けて、ピムコとチャイナ・マーチャンツ・バンク・インターナショナル(CMBI)が運用するトークン化債券ファンドへのアクセスを提供するというのだ。提携先には、プルームとデジフトの名が並ぶ。
バイビットが新たに立ち上げた「RWA Earn」プラットフォームでは、まず2つのトークン化債券ファンドが提供される。
ひとつは、ピムコ・ダイナミック・インカム・オポチュニティーズ・ファンド(PDO)だ。企業債務、住宅ローン担保証券、国債など、幅広い債券資産に投資するファンドである。
もうひとつは、CMBIインベストメント・グレード・ボンド・ファンド。こちらは、アジアおよび世界市場の投資適格級クレジットを主な投資対象としている。
月曜日の発表によれば、これらのファンドは、シンガポールと香港で規制を受けるデジタル資産取引所デジフトを通じてトークン化される。一方、プルームは、申し込みやファンド配分に使われるオンチェーン基盤を提供する。
RWA.xyzのデータによれば、プルームのRWA保有者は25万人を超え、210種類以上のトークン化資産をサポートしている。同ネットワークでは、過去30日間で5億1200万ドル、約819億円超のRWA送金額を処理した。

Plume Network at a glance. Source: RWA.xyz
バイビットによると、ユーザーはUSDCを使ってこれらの商品に申し込むことができる。さらに、申込手数料、償還手数料、オンチェーン取引手数料はかからないという。
ただし、うまい話ばかりではない。これらの商品は元本保証ではなく、リターンも保証されていない。
トークン化資産市場、米国債一辺倒から広がる
今回のローンチは、トークン化された現実資産が、伝統金融と暗号資産金融の双方で存在感を増すなかで行われた。
RWA.xyzのデータによると、6月12日時点でトークン化資産市場の規模は318億ドル、約5兆880億円に達している。その中心にあるのは、約149億ドル、約2兆3840億円の資産を抱えるトークン化米国債商品だ。
そのほか、コモディティは約47億ドル、約7520億円。資産担保型クレジットは22億ドル、約3520億円。トークン化株式は約15億ドル、約2400億円となっている。
暗号資産企業の間では、トークン化された現実資産の使い道を、単なる「買って持つ」投資商品からさらに広げる動きが強まっている。

The tokenized asset market is valued at $31.8 billion. Source: RWA.xyz
4月には、OKXがブラックロックのトークン化米国債ファンド「BUIDL」を担保制度に組み込んだ。これにより、対象となる機関投資家は、利回りを生む同資産を取引証拠金として使えるようになった。
先週には、アーカックスがヘデラ上で、トークン化証券向けのリアルタイム利払いシステムを立ち上げた。これにより、オンチェーン上で資産が移転しても、キャッシュフローがその資産に追随する仕組みが可能になる。
この流れには、ウォール街の大手も引き寄せられている。5月には、JPモルガンがイーサリアム上でトークン化マネー・マーケット・ファンドを立ち上げるための申請を行った。

