
CLARITY法案が上院で足踏み コインベースやサークル株が約10%急落
米上院でCLARITY法案の審議入りが阻まれたことを受け、暗号資産関連株が一斉に下落した。コインベースとサークルは約10%安となり、ビットコイン関連企業やマイニング企業にも売りが広がった。

米国の暗号資産市場に、またしても冷や水が浴びせられた。
米上院がCLARITY法案の審議入りを進められなかったことを受け、火曜日の米株式市場では暗号資産関連株が大きく売られた。サークルとコインベースの株価は、そろって約10%下落した。
売りは、ビットコインを財務資産として保有する企業にも広がった。ヤフー・ファイナンスのデータによれば、アメリカン・ビットコインは約8%安、ストラテジーとストライブはそれぞれ約5%安となった。ビットコインマイニング企業も例外ではない。ライオット・プラットフォームズは約6%安、クリーンスパークは約5%安、ハット8は4%超安、アイレンも約4%下落した。
コインベース(COIN)株は火曜日に9.9%下落した。

Coinbase (COIN) shares fell 9.9% on Tuesday. Source: Yahoo Finance
今回の下落のきっかけとなったのは、CLARITY法案を上院本会議に進めるための討論終結動議だ。可決には60票が必要だったが、賛成票はこれに届かなかった。
CLARITY法案は、米国のデジタル資産市場に明確なルールを設けることを目的としたものだ。暗号資産業界のどの領域を商品先物取引委員会(CFTC)が監督し、どの領域を証券取引委員会(SEC)が監督するのか。その線引きを示す内容だった。
だが、今回の足踏みで、年内成立への時間は厳しくなった。11月の中間選挙後に新たな議会が発足するまで、残された立法日数は36日未満となっている。
採決後、ビットコインは一時7万5000ドル(約1163万円)を割り込んだ。その後はやや戻し、執筆時点では7万6000ドル(約1178万円)前後で推移していた。コインゲッコーのデータが示している。
アームストロングCEO、採決前からCLARITY法案を強く後押し
コインベースのブライアン・アームストロングCEOは、CLARITY法案をめぐって、暗号資産業界で最も声高に支持を訴えてきた人物の1人だ。
同氏は5月、同法案について「これほど強く、超党派の立場にあったことはない」と述べていた。
8月には、さらに踏み込んだ見方を示していた。9月15日に上院で「60票超」を得るか、仮に法案が前に進まなかった場合でも、9月16日にCFTCとSECから新たなルールが出ると予想した。
「いずれにせよ、明確化はやってくるようだ」
アームストロング氏はXにそう投稿していた。

Source: Brian Armstrong
火曜日の採決を前にしても、同氏は上院議員らに法案支持を呼びかけた。米国の暗号資産イノベーションを後押しするのか、それとも他国に主導権を譲るのか。そうした選択だと位置づけた。
「歴史、そして暗号資産の有権者は忘れない」
アームストロング氏はXにそう書き込んだ。
一方、採決が失敗に終わったあと、ストラテジー共同創業者のマイケル・セイラー氏は、自身なりの「規制の明確化」についてこう投稿した。
「必要な明確化は、ビットコインだけだ」

Source: Michael Saylor

