
W杯で暗号資産の"賭け"が大爆発! たった5週間で「3兆円」が動いていた
ブロックチェーン分析大手チェイナリシスの最新報告書で衝撃の実態が判明した。世界40万超の「ウォレット」がブロックチェーン上の"賭け"に殺到し、W杯関連の取引は全体の6割超を独占。南極を除く全大陸から人々が群がっていたのだ——。

なんと、たった5週間で3兆円超が"賭け"の舞台で乱れ飛んでいた——。
2026年のFIFAワールドカップ(W杯)の熱狂の裏で、とんでもないカネが動いていた。ブロックチェーン分析大手チェイナリシスが公表した報告書によれば、今大会はブロックチェーンを使った「予測市場」で実に200億ドル(約3兆1,400億円)もの取引を叩き出したというのだ。さらにデジタル収集品の売買は2,400万ドル(約37億6,800万円)、賭けに参加した「ウォレット」の数は40万超にのぼった。
この200億ドルという数字は、開幕前から大会期間中までの取引を含んだもの。だが驚くべきは、わずか5週間の本大会だけで約57億ドル(約8,949億円)もの"ベット"が投じられていた事実だ。しかも、この期間の予測市場の全取引のうち、実に約63%がW杯絡み。もはやサッカーそっちのけの"賭け祭り"と化していたのである。
参加者の顔ぶれも尋常ではない。チェイナリシスによれば、W杯予測市場には南極を除く全大陸から人々が押し寄せた。取引額でトップを独走したのはアメリカと中国。これにカナダ、タイ、イギリスが続いたという。国境などお構いなしの狂騒だったのだ。
これだけの規模となれば、当然、"ヤバいカネ"の影も気になるところ。だが、意外にも不正勢力の関与は限定的だった。W杯予測市場に参加したウォレットのうち、不正な人物と結びついていたのは1%未満。とはいえ、制裁対象の団体などから流れ込んだと見られる資金が約540万ドル(約8億4,780万円)特定されており、決して"クリーン"とも言い切れないのが実態だ。
報告書はさらに、ブロックチェーンを使ったデジタル収集品の広がりにも注目している。大会中、ファンは「FIFAコレクト」のNFTを約2,400万ドル分も売買。加えて10万枚超の試合チケットが同プラットフォーム経由で配布された。こちらは制裁対象と結びついたウォレットが利用者の0.01%未満と極めて少なく、チェイナリシスは本人確認の仕組みが効いた結果だと分析している。
チェイナリシスは、こうした結果からブロックチェーンが今後、世界的な大イベントでますます存在感を増すと予測。同時に、より多くの人が群がるようになる中で、コンプライアンス対策の重要性がいっそう高まると釘を刺している。世界を巻き込んだ"3兆円の賭け"は、まだ序章に過ぎないのかもしれない。

