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Nate KostarライターSam Bourgi監修ライター

EU暗号資産市場で始まる「取引所の淘汰」ホワイトビットはMiCA認可で生き残りへ

最新ニュース公開日2026年6月22日

オーストリアでの認可取得により、ホワイトビットはEUの統一暗号資産規制の枠組みにアクセスできるようになった。7月1日以降、取引所はMiCAライセンスを保有するか、顧客向けサービスを停止するかの選択を迫られる。

暗号資産取引所ホワイトビットが、欧州連合(EU)の暗号資産規制「MiCA」に基づく認可を、オーストリア金融市場庁(FMA)から取得した。これにより同社は、単一のライセンスで欧州経済領域(EEA)全域において、規制下の暗号資産サービスを提供できるようになる。

MiCAの枠組みでは、EU加盟国の1カ国で認可を受けた暗号資産企業は、各国ごとに個別のライセンスを取得せずとも、EEA全域にサービスを“パスポート”できる。ホワイトビットは、今回の認可を受け、欧州専用プラットフォーム「ホワイトビット・ドット・イーユー(whitebit.eu)」の立ち上げを後押しするとしている。

ホワイトビットによれば、親会社であるWグループは、世界で3500万人超の顧客を抱えている。2018年創業の同取引所は、ビザ、フェイスイット、FCバルセロナ、ユベントス、そしてウクライナ代表サッカーチームなどとも提携している。

オーストリアは、暗号資産サービス事業者に対する既存制度からの経過措置を2025年12月31日以降延長しなかった。つまり、EU域内でもいち早くMiCA体制へ完全移行した国の一つというわけだ。

オーストリア金融市場庁が以前コインテレグラフに寄せたコメントによれば、同庁はMiCAに基づき9社の暗号資産サービス事業者にライセンスを付与しており、申請件数については「かなり多い」と説明している。

MiCA期限迫る 暗号資産企業に迫られる選別

ホワイトビットの認可は、EUのMiCA移行期間が7月1日に失効するまで、残り2週間を切ったタイミングで明らかになった。この日以降、従来の各国登録制度のもとで営業してきた暗号資産企業は、MiCAライセンスを保有するか、EU域内の顧客向けサービスを停止するかの二択を迫られる。

期限が迫るなか、まだ認可を確保できていない取引所への視線は厳しさを増している。今週はロイターが、ギリシャの市場監督当局がバイナンスのMiCA申請を却下する準備を進めていると報じた。また、ザ・ビッグ・ホエールは、期限前にバイナンスがMiCAライセンスを得るうえで、フランスが最後に残された道になる可能性があると伝えている

OKXヨーロッパがコインテレグラフに共有したデータによると、MiCAへの移行は欧州の暗号資産市場の相当部分に影響を及ぼす可能性がある。同社の調査では、2025年5月から2026年5月までに欧州で記録された暗号資産アプリのダウンロード数1850万件のうち、およそ760万件が、公的なMiCA認可登録簿に掲載されていない取引所に関連していたという。

Statement on the end of transitional periods. Source: ESMA

欧州証券市場監督機構(ESMA)は、7月1日以降も無認可のまま残る企業について、申請が審査中であることを理由に営業を続けるのではなく、事業縮小や顧客移管の計画を実行すべきだとの立場を示している。

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