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Turner WrightライターRobert Lakin監修編集者

暗号資産マネーで政治は買えるのか ファラージ辞任が暴いた英国ポピュリズムの金脈

最新ニュース公開日2026年7月10日

英与党・労働党の議員らが、暗号資産による政治献金の恒久禁止に動き出した。リフォームUKのナイジェル・ファラージ氏をめぐる献金スキャンダルを受け、「暗号資産富豪」が英国政治に影響を与えていたのではないかとの疑念が広がっている。

英国与党・労働党の議員らが、デジタル資産による政治献金の全面禁止を検討している。きっかけは、ナイジェル・ファラージ氏の議員辞職と、暗号資産富豪たちが同氏の政策に及ぼしたとされる影響への疑念だ。

英紙ガーディアンは木曜日、労働党議員らが政党や候補者への献金ルールの抜本的な見直しを進めていると報じた。なかでも焦点となっているのが、3月に導入された暗号資産献金の一時停止措置である。議員らはこれを恒久化するよう求めている。というのも、リフォームUKの党首であるファラージ氏が、業界関係者から「贈り物」と称して数百万ポンド規模の資金を個人的に受け取っていたことが明らかになったためだ。

「同僚議員らと私が提出した国民代表法案への修正案は、英国のポピュリストの背後に巨大なメディア政治複合体を築くため、2億6800万ドル、約433億円もの資金が流れ込んだという、より大きな脅威に対する不可欠な防波堤だ」

こう語ったのは、バーミンガム・ホッジヒルおよびソリハル・ノース選出のリアム・バーン議員である。同氏は労働党所属で、下院ビジネス特別委員会の委員長も務め、暗号資産献金の恒久禁止を強く求めている。

「崩れかけた防御線を、これ以上掘り崩されるわけにはいかない」

Source: Liam Byrne

英国議会は来週にも、暗号資産献金に関する修正案を審議する見通しだ。ファラージ氏は火曜日、献金報道を受け、クラクトン選出の下院議員を辞職すると発表した。問題となっている献金には、暗号資産富豪クリストファー・ハーボーン氏からの670万ドル、約10億8000万円の「贈り物」に加え、暗号資産カジノに関与した有罪判決歴のある詐欺師ジョージ・コットレル氏によるスタッフ、警備、移動、宿泊の提供が含まれていた。

ファラージ氏は辞任演説で、英国議会の規範監視委員がこれらの献金について調査していることを認めた。一方で、自身は「何も悪いことはしていない」と主張した。

リフォームUK党首であるファラージ氏の辞職により、同選挙区では自動的に補欠選挙が実施される。同氏は「クラクトンの人々こそが、私の行動を判断すべきだ」と述べている。

ただし、労働党、保守党、自由民主党、緑の党といった主要政党は、この補選に候補者を立てない見通しだ。英国のキア・スターマー首相は、ファラージ氏の辞任を「追い詰められた末のスタントだ」と切り捨てている。

元マンチェスター市長が次期英首相の本命に

一方、英国政治の次の焦点は、次期首相の座に移りつつある。最近の補欠選挙で勝利し、メイカーフィールド選出の下院議員となった労働党のアンディ・バーナム氏が、スターマー首相の辞任を受け、次の英国首相になる有力候補とみられている。

木曜日には、労働党議員が次期党首候補を推薦するための1週間の手続き期間が始まった。労働党の新党首は、そのまま首相に就任することになる。

グレーター・マンチェスター市長時代のバーナム氏は、同市を「Web3の一大拠点」にする構想を掲げ、デジタル技術を経済成長の道具として活用することを支持してきた。仮に同氏が労働党議員から十分な支持を集め、党首選を制すれば、暗号資産献金の禁止問題や、英金融行動監視機構、いわゆるFCAによる業界監督のあり方にも向き合うことになるだろう。

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