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Zoltan VardaiライターYohan Yu監修編集者

スイスのフラン建てステーブルコイン「CHFD」が実証実験へ UBSやSIXなど9社が参加

最新ニュース公開日2026年9月11日

スイスの金融機関や決済企業9社が、スイスフラン建てステーブルコイン「CHFD」のサンドボックス実験を開始した。オンライン市場の詐欺防止、チケット販売の公平化、公共支払いの効率化など、プログラム可能な決済の実用性を検証する。

スイスで、ステーブルコインをめぐる実証実験が一段と現実味を帯びてきた。

スイス企業9社は、スイスフラン建てステーブルコイン「CHFD」のサンドボックス実験を開始した。狙いは、プログラム可能な決済とデジタル資産決済の実用性を探ることにある。

CHFDは1CHFD=1スイスフランに連動する設計だ。足元の為替レートでは、1スイスフランは約190円に相当する。

今回の実証実験では、オンラインマーケットプレイスにおける詐欺の削減、イベントチケットへの公平なアクセス、公共支払いの効率化などが検証される。コインテレグラフに共有された火曜日のプレスリリースによれば、焦点となるのは「プログラム可能な決済」が実際の社会課題にどこまで対応できるかという点だ。

新たに参加したのは、スイスの金融市場インフラを担うSIXと、同国の決済アプリを展開するTWINTだ。この取り組みは、すでに4月に開始されていた。

参加企業は、UBS、ポストファイナンス、シグナム、ライファイゼン、チューリッヒ州立銀行、ヴォー州立銀行、SIX、TWINT、スイス・ステーブルコインAGの9社。各社は、安全なデジタル実環境、いわゆるサンドボックスの中で、スイスフラン建てステーブルコインのユースケースを検証する。

実験の基盤となるCHFDは、6月末からサンドボックス内で技術的に稼働している。国際的にすでに注目されている金融機関間の自動取引や、トークン化されたデジタル資産の決済に加え、今回のプロジェクトでは、より身近な「決済の自動化」にも踏み込む。

たとえば、オンライン取引で一定条件が満たされるまで支払いを保留する仕組みや、チケットの転売・不正購入を抑える仕組み、行政による給付金や公共料金支払いの効率化などが想定される。

スイスは、金融センターとしての地位に加え、デジタル資産分野でも先行する国のひとつだ。今回のサンドボックスは、単なる暗号資産業界の実験ではない。銀行、決済アプリ、金融市場インフラがそろって参加することで、スイス国内のデジタルマネー基盤をどう構築するかという、より大きな課題に踏み込むものとなる。

参加企業は、この取り組みを通じて、スイスのデジタルマネー・エコシステムの発展に向けた知見を蓄積し、スイス金融センターの競争力強化につなげたい考えだ。

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