
ソラナ、SOLの新規発行ペースを大幅削減へ バリデーター投票で「インフレ抑制策」が可決
ソラナのバリデーターは、SOLの年間ディスインフレ率を15%から30%へ倍増させる提案を承認した。今後6年間でSOLの新規発行量は約1890万SOL減少する見通しで、保有者の希薄化を抑える一方、ステーキング報酬の低下につながる。

ソラナのバリデーターは、ネットワークの年間ディスインフレ率を2倍に引き上げ、将来のSOL発行量を削減する提案を承認した。
最終的な投票結果によると、賛成は67%に達した。反対は25.16%、棄権は7.84%だった。投票参加率は対象となるステークの60.7%となった。
「SGP-0002」または「ダブル・ディスインフレーション」と呼ばれる今回の提案では、ソラナの年間ディスインフレ率を現在の15%から30%へ引き上げる。
一方、長期的なインフレ率の目標である1.5%については変更しない。
ソラナ・コンパスによると、新たなスケジュールでは、ソラナが最終的なインフレ率である1.5%に到達するまでの期間は約2.8年となる見通しだ。
従来のスケジュールでは約5.7年かかるとされていたため、インフレ率の低下が大幅に前倒しされることになる。
今回の変更により、今後6年間に発行されるSOLは従来の計画と比べて約1890万SOL少なくなると推計されている。
SOL保有者にとっては、新規発行による保有比率の希薄化が抑えられるメリットがある。その一方で、バリデーターやSOLを委任するデリゲーターが受け取るステーキング報酬は減少することになる。
SGP-0002は67%の賛成を獲得し、投票参加率は60.7%だった。

SGP-0002 passed with 67% support and 60.7% participation. Source: Solana Governance
今回の投票は、ソラナで初めて実施された拘束力のあるガバナンスプロセスの一環だ。
このプロセスでは「ソラナ憲法」の提案も承認された一方、リソースおよびインクルージョン手数料に関する別の提案は否決された。
主要な投票参加者の間では、SGP-0002を巡って意見が割れた。
最終的なガバナンスデータによれば、最大の投票者だったフィグメント(Figment)は1710万SOLをステークしていたが、そのすべてを反対票に投じた。
これに対し、ヘリウス(Helius)とジュピター(Jupiter)は圧倒的多数を賛成票に投じた。
暗号資産取引所クラーケン(Kraken)は、投票期間中に姿勢を大きく転換した参加者の1つだった。
米国を拠点とするクラーケンは当初、12時33分(UTC)にSGP-0002へ反対票を投じた。この影響で、一時は賛成票が可決に必要な水準を下回った。
しかし投票終了までにクラーケンの姿勢は一転した。
同社が投票権を持つ約890万SOLのうち、最終的には90%以上が提案への賛成票に回った。
主要な投票者の間では、SGP-0002への賛否が分かれた。

Top voters were split on SGP-0002. Source: Solana Governance
ソラナETF、運用資産10億ドル突破
今回のガバナンス投票が行われる一方、米国に上場するソラナ関連の投資商品には引き続き投資マネーが流れ込んでいる。
SOLは今年前半に低調な値動きをみせたものの、投資家の資金流入は続いている。
ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏が金曜日にXへ投稿した内容によると、ビットワイズ(Bitwise)のソラナETFの運用資産残高は最近、10億ドル(約1600億円)を突破した。
ソラナETFとして10億ドルの大台に到達したのは初めてだ。
バルチュナス氏によれば、米国のソラナETFにはこれまでに累計約17億ドル(約2720億円)の純資金流入があった。
同氏はまた、ソラナETFのローンチ以降、継続的な大規模資金流出はほとんどみられていないと指摘している。

Source: Eric Balchunas

