
「MiCA」、スロベニア企業が初登録 ステーブルコイン発行体にディナーロ
スロベニア中央銀行の監督を受ける電子マネー機関ディナーロが、EUのMiCA電子マネートークン発行体リストに加わった。同国企業の掲載は初めて。認可済み暗号資産サービス提供者は325社となる一方、チェコのアルトリフトは名簿から姿を消した。

EUの暗号資産規制の「地図」に、スロベニアの名が初めて刻まれた。
欧州連合(EU)の暗号資産市場規制「MiCA」に基づく電子マネートークン(EMT)発行体登録簿に、スロベニア企業が初めて掲載された。
新たに加わったのは、スロベニアを拠点とする電子マネー機関「ディナーロ」だ。スロベニア中央銀行の監督下にあり、欧州証券市場監督局(ESMA)が水曜日に更新した最新のMiCA登録簿で、EMT発行体として名前が確認された。
ディナーロはカード発行や加盟店契約などの決済サービスを提供している。同社のウェブサイトによれば、国際カードブランドのマスターカードから「プリンシパル・メンバー」の資格も取得しているという。
スロベニア中央銀行の登録情報でも、ディナーロは電子マネーの発行と決済サービスを手がける認可事業者として掲載されている。
今回の追加は小さな一歩に見える。だが、ESMAのEMTデータにスロベニアを拠点とする発行体が登場するのは、これが初めてだ。
認可済み暗号資産事業者は325社に
同時に、EUで認可された暗号資産サービス提供者(CASP)の登録簿にも動きがあった。
登録企業は合計325社となり、チェコの銀行パートナーズ・バンカと、ドイツのフォルクスバンク・バイルシュタイン・イルスフェルト・アプシュタットが新たに加わった。
一方、チェコ企業アルトリフトの名前は最新の登録簿から確認できなくなった。
アルトリフトがMiCAのCASP登録簿に初めて登場したのは7月上旬だった。当時は、顧客注文の執行・伝達と、暗号資産に関する助言業務について認可を受けた事業者として掲載されていた。認可通知の日付は6月30日だった。
ただし、今回なぜ掲載されなくなったのかについては明らかになっていない。
EMT発行体は43件、ARTは依然ゼロ
ディナーロの追加により、EMT発行体登録簿の掲載件数は43件となった。
その一方で、複数の通貨や資産などを裏付けとする資産参照トークン(ART)の発行体登録簿は、依然として空欄のままだ。
MiCAに準拠していない事業者のリストも167件で変わっていない。ESMAはこの暫定登録簿を原則として毎週更新している。

