
「ChatGPTが勝敗予想まで始めた」OpenAIが予測市場カルシと提携 サッカーW杯の“AI予想”を表示へ
OpenAIが対話型AI「ChatGPT」に予測市場「カルシ(Kalshi)」のデータを統合したことが明らかになった。FIFAワールドカップの試合を検索すると、市場参加者が予想した勝率が表示される仕組みだ。OpenAIにとって予測市場との提携は初とみられ、AI検索の新たな方向性として注目を集めている。

OpenAIが、対話型AI「ChatGPT」に予測市場プラットフォーム「カルシ(Kalshi)」のデータを組み込んだことが明らかになった。これにより、FIFAワールドカップの試合についてChatGPTで検索すると、市場参加者による勝敗予想(勝率)が表示されるようになったという。
この動きは米紙ニューヨーク・タイムズが報じたもので、記事公開時点ではOpenAIから正式な発表は行われていない。コインテレグラフの取材に対し、カルシはコメントを控え、OpenAIも回答していない。
今回の統合は、OpenAIが予測市場サービスと提携した初の事例とみられており、AI企業が市場データを一般消費者向けサービスへ取り込む流れが加速していることを示している。
ChatGPTで試合検索すると「市場予想」が表示
報道によると、ユーザーがワールドカップの対戦カードをChatGPTで検索すると、カルシの予測市場を基に算出された各チームの勝率がグラフィック形式で表示される。
例えば、記事ではイングランド対アルゼンチンの検索例が紹介され、**イングランドの勝率は55%**と表示されていた。
※なお、記事内で例示されているフランス対スペインの予測は統合機能のデモとして紹介されたものであり、現在は試合が終了しているため、最新情報ではない。

Source: Cointelegraph via ChatGPT
一方で、ChatGPT上から賭けを行うことはできない。OpenAIのガイドラインでは、カルシのデータは情報提供のみを目的として表示されるとしており、AIがブックメーカーのような役割を果たすわけではない。
「予測市場」が一気にメディアの標準装備へ
カルシは、米国で規制を受ける予測市場プラットフォームとして運営されており、経済指標や選挙、スポーツなど現実世界の出来事について売買できる契約を提供している。
現在では世界最大級の予測市場へと成長しており、Dune Analyticsのデータによると、2026年6月の想定取引高は330億ドル(約4兆9,500億円)に達した。これは競合のポリマーケット(Polymarket)を約220億ドル(約3兆3,000億円)上回る規模だ。

Source: Dune
こうした予測市場データは、大手メディアやIT企業でも採用が相次いでいる。
2025年12月にはカルシがCNNとCNBCと提携し、ニュース報道へ市場データを提供開始。ライバルのポリマーケットも2026年1月、ダウ・ジョーンズと提携し、「ウォール・ストリート・ジャーナル」などのサービスへ予測市場データを提供している。
さらにグーグルは2025年11月、「Google Finance」や検索サービスにカルシおよびポリマーケットの予測データを統合しており、今回のOpenAIの動きは、この流れを追随するものといえそうだ。

