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Turner WrightライターRobert Lakin監修編集者

暗号資産マネーが英国政界を直撃 ファラージ氏、巨額ギフト疑惑で議員辞職へ

最新ニュース公開日2026年7月9日

リフォームUK党首で、ブレグジットの旗振り役として知られるナイジェル・ファラージ氏は、暗号資産関連事業に関係する人物らから受け取ったとされる「贈り物」をめぐる報道を受け、英国当局の調査対象になっていることを認めた。

英国のリフォームUK党首、ナイジェル・ファラージ氏が、下院議員を辞職し、自らの後任を決める補欠選挙に出馬する意向を表明した

火曜日、ファラージ氏は、既成政党の政治家らによる「卑劣な手段」に対抗するためだとして、クラクトン選出の下院議員を辞職すると発表した。今回の辞職表明に先立ち、同氏をめぐっては、暗号資産界の億万長者クリストファー・ハーボーン氏や、暗号資産カジノとの関係が指摘される詐欺罪の有罪判決を受けたジョージ・コットレル氏から、数百万ドル相当、すなわち数億円規模の寄付や贈答を個人的に受け取っていたとの報道が出ていた。

「はっきり申し上げたい。私は何ひとつ悪いことはしていない」

ファラージ氏はXでのライブ配信でそう訴えた。

「私はいかなる形でも法律を破っていない。公金を不正に使ったこともない」

Source: Nigel Farage

ファラージ氏と暗号資産業界の関係は、今回のスキャンダル報道以前から取り沙汰されていた。同氏はラスベガスで開催された「ビットコイン2025」カンファレンスに登壇しており、ロンドン上場のビットコイン(BTC)トレジャリー企業スタックの投資家でもある。

5月に、リフォームUK党首である同氏がハーボーン氏から670万ドル、約10.9億円の贈与を受けていたとの報道が出ると、ファラージ氏は当初、それを2016年の国民投票、すなわち英国の欧州連合(EU)離脱を決定づけたブレグジット運動に尽力したことへの「報酬」だと説明していた。

関連記事:暗号資産億万長者ら、ナイジェル・ファラージ氏の親暗号資産政党を資金面で支援

英国の下院議員であるファラージ氏は、ハーボーン氏とコットレル氏から受け取ったとされる「贈り物」をめぐる報道を受け、英国議会の基準監視委員会による2件の調査対象になっていることを認めた。ただし同氏は、それらは「無条件で」提供されたものだと主張している。

同氏は、ハーボーン氏からの贈与について、自身への脅迫や襲撃があったとして、警備関連の資金に充てる考えを示した。そのうえで、辞職によって行われる補欠選挙こそが、有権者に対し、自分が引き続き代表者にふさわしいかどうかを判断する機会を与えるものだと述べた。

「クラクトンの人々こそが、私の行動を裁くべきだと判断した。私はこの補欠選挙に、候補者として名乗りを上げる」

ロンドン・スタンダードによれば、ファラージ氏の議員としての命運を決める選挙は、辞職手続きや補欠選挙の実施にかかる事務的な段取りのため、数週間から数カ月を要する可能性がある。ファラージ氏は2024年7月、クラクトン選挙区で保守党と労働党の候補を相手に、得票率46.2%で勝利していた。

米中間選挙にも暗号資産マネーの影

英国でファラージ氏が調査に直面する一方、米国では11月の中間選挙に向けて、暗号資産企業や業界関係者からの資金が引き続き選挙戦に影響を与える可能性がある。

米消費者擁護団体パブリック・シチズンが6月に公表した報告書によれば、暗号資産業界は2026年選挙サイクルの一環として、デジタル資産政策に好意的とみられる候補者を支援するため、約1億8900万ドル、約307億円を投じていた。

一方、ドナルド・トランプ米大統領も、2025年の財務開示をめぐり、多くの議員から批判を浴びている。その開示には、暗号資産関連で14億ドル、約2275億円の収益を得たとの報告が含まれていた。

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