
ビットコイン採掘をやめてAIへ ハイパースケール・データ、米ミシガン施設をAIデータセンターに転換
ハイパースケール・データは、米ミシガン州のビットコイン採掘施設で全マイニング機器を停止した。今後はAIデータセンター向けに転用する計画で、契約総額は最大12億ドル(約1870億円)、追加容量を含めれば30億ドル(約4670億円)超に膨らむ可能性がある。

ハイパースケール・データは、米ミシガン州の施設におけるビットコイン採掘事業をすべて終了した。施設をAIデータセンター顧客向けに転用するためだ。
同社は水曜日、カリフォルニア州に拠点を置く匿名のネオクラウド事業者による検査を受けた後、施設内のすべてのビットコイン採掘機器の電源を切ったと発表した。ハイパースケールは、関連するマイニング機器を売却する方針だとしている。
同社によれば、このAI顧客は10年間のマスターサービス契約に基づき、20メガワット(MW)のコンピューティング容量を契約した。契約には5年延長オプションが2回分付いており、最大20年の契約期間で12億ドル(約1870億円)超の収益を生む可能性がある。
さらに32MWの追加オプションが行使されれば、潜在的な売上高は30億ドル(約4670億円)を超える可能性がある。施設全体では、最終的に340MWを支える見込みだという。
今回の停止は、ハイパースケールがミシガン施設を「ビットコイン鉱山」から「AIインフラ」へ塗り替える動きの一環だ。同社はこの転換プロジェクトの資金を、保有するビットコインの売却によって賄っている。
ただし、ハイパースケールは拡張計画について、まだ初期段階であり、資金調達や各種承認、その他のリスクに左右されると注意を促している。12億ドルという試算は、顧客が2回の延長オプションを行使することが前提だ。30億ドルという見通しも、追加容量の契約が実現することに依存している。
ハイパースケール株は過去最安値に沈む
ヤフー・ファイナンスのデータによると、ハイパースケール・データ株は水曜日、約17%安の0.1984ドル(約31円)で取引を終えた。一時は0.1932ドル(約30円)まで下落している。終値ベースでは、NYSEアメリカンに上場する同社株として、株式分割調整後の過去最安値となった。
株価下落は、同社が1対5の株式併合を完了した直後に起きた。同社株は、米証券取引委員会(SEC)への提出書類によれば、8月25日から株式併合調整後の価格で取引されている。
ハイパースケールは、AIデータセンター整備の資金を確保する一方で、ビットコイン保有量も急速に減らしている。
7月30日時点で、同社は約1006BTCを保有しており、すでに100BTCを売却していた。同時にミシガン施設向けに、ビットコイン担保の信用枠も手配していた。
火曜日には、同社は8月30日までの週に約65BTCを510万ドル(約7億9600万円)で売却したと発表した。売却益は、ミシガン開発の追加資金に充てるという。
BitcoinTreasuries.NETによると、現在ハイパースケールの保有量は215BTC、評価額は約1670万ドル(約26億円)となっている。これは7月時点で示されていた保有量から79%減少した計算だ。同サイトが追跡する上場企業の中では、保有量ランキングで84位となっている。

