
クラウドフレア、AIエージェント向け暗号資産ウォレットを新設 ステーブルコインで自動決済へ
API利用や記事購読の代金を、AIが自分の"財布"から自動で払う――そんな近未来をにらんだ新サービスを、世界的なネットインフラ企業クラウドフレアが打ち出した。決済にはステーブルコインを使う計画で、コインベース発の技術「x402」も活用するという。

「これからはAIが、自分の財布からポンと金を払う時代になるかもしれない」——そんな近未来を予感させる新サービスを、世界最大級のネットインフラ企業クラウドフレア(Cloudflare)が打ち出した。
その名も「クラウドフレア・ウォレット(Cloudflare Wallets)」。AI(人工知能)エージェントのために設計された、プログラム制御が可能なウォレットだ。決済手段には「ステーブルコイン」を採用するというから、暗号資産業界としても見過ごせないニュースである。
クラウドフレアは火曜日、ブログで新サービスの概要を明らかにした。狙いはずばり、AIエージェント同士がお互いを認証し合い、API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)の利用料やデジタルコンテンツの代金を、暗号資産の一種であるステーブルコインの少額決済(マイクロペイメント)でやり取りできるようにすることだ。クラウドフレアはこれを「エージェンティック・コマース」——AIエージェントが主役となる商取引——と呼んでいる。
まずは「ウォレットのハンドルネーム」を、今すぐ誰でも取得できる状態にしたという。ただし肝心の決済機能そのものは、今後のアップデートで順次実装される見込みだ。気の早い読者は「じゃあ今何ができるの?」と思うかもしれないが、現時点ではまさに"予約"のような段階というわけである。
さらにクラウドフレアは、このウォレットを自社が最近発表したばかりの決済基盤「マネタイゼーション・ゲートウェイ(Monetization Gateway)」と統合する計画も明かしている。この基盤が使うのが、暗号資産大手コインベース(Coinbase)が開発した決済プロトコル「x402」だ。ステーブルコインでの少額決済を可能にする技術で、ここでもコインベースの存在感が光る格好となった。
クラウドフレアのソフトウェアエンジニア、ウィル・パッパー(Will Papper)氏はブログにこう綴っている。
「x402を使ったステーブルコインのマイクロペイメントなら、アカウント登録なしで気軽にAPIを試せるようになる。AIエージェントたちは、ほとんど手間をかけずに新しい選択肢を試せるはずだ」
パッパー氏はさらに、このウォレットを使えばステーブルコインの保管や、ウェブ上での支払いの受け取りもできるようになると付け加えた。
なお、コインテレグラフはサービス開始のスケジュールや詳細について、クラウドフレアにコメントを求めたが、記事公開時点で回答は得られていない。

