
サークル、SAPの財務ソフトでUSDC・EURC送金へ 企業のステーブルコイン決済を後押し
サークルが、SAPの支援を受けるテレイナと提携。企業が日常的に使う財務ソフトから、ステーブルコインのUSDCとEURCを送受信できるようにする。世界の商取引の84%を担うというSAPのエコシステムを足場に、企業決済への浸透を図る。

企業の送金が、使い慣れた業務ソフトの中で完結する。ステーブルコイン大手のサークルが、その実現に動いた。
サークルは、企業向けソフトウエア大手の独SAP(エスエーピー)が支援する金融サービス会社テレイナと提携。自社のステーブルコイン「USDC」と「EURC」を、企業の決済業務に組み込む。
今回のシステム連携により、SAPの財務ソフトを利用する企業は、普段の支払い管理に使っているアプリケーションから、そのままUSDCとEURCを送受信できるようになる。米ドル建ての取引ではUSDCを優先的に採用し、ユーロ建ての支払いにはEURCを利用できるようにする。

Source: Circle
テレイナが提供するのは、企業の業務ソフトに組み込める決済インフラだ。別の金融プラットフォームに切り替えずに、支払いを済ませられる仕組みである。テレイナとサークルは今後数カ月にわたり、顧客企業とともに今回の連携を検証する計画だ。国際送金や資金管理での活用も対象となる。
注目すべきは、その潜在的な広がりだ。発表によれば、SAPのエコシステムは世界の商取引の84%を生み出している。今回の連携は、ステーブルコイン決済を幅広い企業に届ける足掛かりとなり得る。
サークルは今回の提携から1カ月もさかのぼらない時期に、独自ブロックチェーン「アーク」のメインネットを立ち上げた。アークは、ステーブルコイン決済と金融市場に照準を合わせたレイヤー1ブロックチェーンだ。取引手数料の支払いにはUSDCを使い、USDCやEURCを含む20種類超の法定通貨を裏付けとするステーブルコインに対応している。

