
ビットコインETFに“過去最悪”の資金流出 6月だけで45億ドル、強気相場に黄信号
米国の現物ビットコインETFは6月、過去最大となる45億ドル(約7290億円)の資金流出を記録した。年初来の流出額は55億ドル(約8910億円)に達し、かつてないペースで投資マネーが引き揚げられている実態を示している。

米国上場の現物ビットコインETFから、投資マネーが音を立てて逃げ出している。
6月の純流出額は、実に45億ドル(約7290億円)。月間ベースでは過去最大の流出となった。これは、ストラテジーが新たなビットコイン・マネタイゼーション・プログラムで調達を認められている12億5000万ドル(約2025億円)の3倍超にあたる規模だ。
ソーソーバリューが水曜日に更新したデータによれば、この記録的な資金流出により、米国の現物ビットコインETFの2026年年初来の純流出額は約55億ドル(約8910億円)に達した。これにより、これらのファンドがローンチして以降の累計純流入額は、約512億ドル(約8兆2944億円)まで縮小した。
なかでも目立つのが、ブラックロックの「アイシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)」だ。ファーサイド・インベスターズによれば、6月の流出額の約79%をIBITが占め、純流出額は35億5000万ドル(約5751億円)にのぼった。

Monthly flows in US-listed spot Bitcoin ETFs. Source: SoSoValue
市場の視線は依然として、業界最大の企業ビットコイン保有会社であるストラテジーを巡る動向に集まっている。だが、その陰で現物ビットコインETFへの需要がじわじわと弱まっている実態が、今回の数字から浮かび上がった格好だ。
ビットコインETFの保有量、1年前を下回る
ソーソーバリューによれば、米国の現物ビットコインETFへの累計純流入額は、1年前の約490億ドル(約7兆9380億円)から4.6%増加している。
ところが、クリプトクアントのデータを見ると、これらのファンドが保有するビットコインの量は、同じ時期の1年前を下回っているという。
クリプトクアントのリサーチ責任者であるフリオ・モレノ氏は火曜日、Xでこう指摘した。
「米国拠点のビットコインETFの保有量は、ちょうど1年前の同じ日を下回っている」

Source: Julio Moreno
モレノ氏によれば、ビットコイン全体への需要はなお弱含んでおり、米国の現物ビットコインETF全体の保有量は125万BTCを下回ったという。
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ETF流出額、ストラテジーの計画をのみ込む規模に
一方、ストラテジーは月曜日、優先証券に紐づく配当義務を支えるための広範な資本政策の一環として、ビットコイン・マネタイゼーション・プログラムを発表した。
投資家の間では、この動きは同社の資本構造にかかる資金繰り圧力への対応と広く受け止められている。

Source: Jeff Dorman
暗号資産コミュニティの反応は割れた。一部では「財務上の柔軟性を高める手段」と評価する声がある一方で、新たな資本構造の長期的な持続可能性に疑問を呈する向きもある。なかには、最終的に12億5000万ドル(約2025億円)を大きく上回る売却につながる可能性を指摘する声も出ている。
ストラテジーのクラスA普通株(MSTR)は、月曜日の発表を受けて一時12%高となり、90ドル(約1万4580円)を上回った。しかしその後は反落し、火曜日には前日比6.2%安の86.93ドル(約1万4083円)で取引を終えた。
一方、ストラテジーの優先株(STRC)は火曜日に上昇し、84.86ドル(約1万3747円)で取引された。
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