
ビットコインが1223万円に急騰 ストラテジーの84万BTC保有分が再び黒字化
ビットコイン価格がわずか48時間で約20%上昇し、7万7000ドル(約1223万円)を回復した。これにより、84万447BTCを抱えるストラテジーの平均取得価格を突破。オンチェーンデータからは、次に下落した際の「買い支え」となり得る価格帯も見えてきた。

ビットコイン(BTC)が金曜日、7万7000ドル(約1223万円)に到達した。これに伴い、ビジネスインテリジェンス企業ストラテジーが保有する巨額のビットコインも、ついに赤字圏を脱した。
要点
- ビットコインは7万7000ドルを回復し、5月26日以来の高値を記録した
- ストラテジーの平均取得価格である7万5385ドル(約1197万円)を上回った
- BTC総供給量の約11%に相当する買いが、6万8000ドル(約1080万円)以下に新たな支持帯を形成している
ビットコインが5月以来の高値 ストラテジーも赤字脱出
トレーディングビューのデータによると、ビットコインは週最後となるウォール街の取引開始を前に、7万7400ドル(約1229万円)を超える直近高値をつけた。

BTC/USD one-day chart. Source: Cointelegraph/TradingView
BTC/USDは48時間で約20%上昇した。その勢いはすさまじく、目立った値固めもないまま重要な価格帯を次々と突破した。
とりわけ胸をなで下ろしたのが、世界最大の企業ビットコイン保有会社であるストラテジーだ。
ビットコイン・トレジャリーズのデータによれば、同社が保有する84万447BTCの平均取得価格は1BTC当たり7万5385ドル(約1197万円)。ビットコイン価格がこれを上回ったことで、保有分は再び黒字圏に浮上した。年初来の利益は約4億5000万ドル(約715億円)に達している。

Strategy Bitcoin treasury cost basis data. Source: BitcoinTreasuries
コインテレグラフがこれまで報じたように、ストラテジーは8月3日から9日にかけて、保有資産の一部に当たる1690BTCを売却した。その資金を使い、1億860万ドル(約172億5000万円)で自社のSTRC優先株115万株を買い戻している。
これは同社にとって、2026年に入って4度目となるビットコイン売却だった。
そのたびに市場では、「ビットコインを買い続けるというストラテジーの戦略は、本当に長続きするのか」との疑念がくすぶっていた。だが、その後の急騰で、こうした不安はいくらか和らぐ可能性がある。
独立系暗号資産アナリストのウィリアム・クレメンテ氏は、Xで次のように指摘した。
「セイラー氏とストラテジーをめぐる不安は、同氏がSTRCを買い戻すためならBTCを売る意思があると示した時点で、すでに後退しているはずだ。今回の価格急騰によって、同社の財務は保有BTCから、さらに厚い裏付けを得た」
ここでいうセイラー氏とは、ストラテジーの共同創業者で前CEOのマイケル・セイラー氏を指す。
現CEOのフォン・レー氏も8月上旬、フォックスニュースのインタビューで、年末までにビットコインの購入を再開すると明言している。
6万8000ドル以下に「巨大な買いの壁」
もっとも、今回の荒々しい上昇がどこまで続くのか。市場には、なお疑いの目が残る。
そんな中、オンチェーン分析プラットフォームのグラスノードは、7万ドル(約1112万円)以下に新たな“安全網”が形成されつつあると分析した。
現在、約344万BTCのオンチェーン上の取得原価、いわゆる実現価格が、5万8000~6万7000ドル(約921万~1064万円)の範囲に集中している。
このうち約223万BTCは、過去11週間に新たに取得されたものだ。これはビットコイン総供給量の約11%に相当する。
つまり、この価格帯には最近ビットコインを買った投資家が大量にいる。価格が下落すれば、損失を避けようとする買いや押し目買いが入りやすく、相場を支える可能性があるというわけだ。
グラスノード共同創業者のラファエル・シュルツクラフト氏は、Xでこう説明している。
「現在価格より下にある取得原価の分布としては、最も密集した価格帯だ。相場が調整した場合、重要な支持帯となる可能性がある」

Bitcoin UTXO realized price distribution data. Source: Rafael Schultze-Kraft on X.com
BTC/USDは今週、複数の重要な抵抗線を突破した。その一つが、6万8967ドル(約1095万円)に位置する200日単純移動平均線(SMA)だ。
この水準は、ビットコインの長期的な下落トレンドを終わらせるために、強気派が取り戻すべき重要目標とみられていた。
今回の急騰でストラテジーはひとまず窮地を脱した。だが、本当の焦点はここからだ。7万ドル台を維持できるのか。それとも、6万ドル台に形成された巨大な「買いの壁」を試しにいくのか。市場は次の一手を見極めようとしている。

