
ビットコインはもう底打ち間近か 長期保有者のBTC保有量が過去最高に
長期保有者によるビットコイン供給量が過去最高を記録したことは、暗号資産市場の底打ちが早まる可能性を示している。スワンのコーリー・クリップステン氏がそう指摘した。

ビットコインの長期投資家による保有量が、過去最高となる1470万BTCに達した。スワン・ビットコインのCEO、コーリー・クリップステン氏は、これが暗号資産市場の「底打ち」が従来より早まる可能性を示しているとみている。
クリップステン氏はコインテレグラフのインタビューでこう語った。
「長期保有者のアドレスにあるBTCは、過去最高水準にある。歴史的に見れば、これはサイクルの底値圏を示してきた」
暗号資産分析プラットフォームのグラスノードによれば、水曜日時点で長期保有者が握るビットコイン供給量は1470万BTCに到達。これは過去最高であり、熟練投資家たちの「揺るがぬ信念」が続いていることを示すものだという。
クリップステン氏は、この数字から、ビットコインのサイクル底打ちは過去のサイクルより早く訪れる可能性があると指摘する。
ただし、市場の見立ては一枚岩ではない。
レビット・マイニングプール創業者のジャン・ジュオアル氏は、ビットコインの底打ちは2026年10月から12月になると予測している。これは、ストラテジーのmNAVがサイクル底値をつけてから、およそ6カ月後という見立てだ。
同氏はこう記している。
「MSTRのmNAVはすでに0.72まで低下している」
これは、2022年5月11日に記録した最低水準0.7に迫る数字だ。ジャン氏は、ストラテジーのmNAVが底を打ってから約6カ月遅れてビットコインが底をつける可能性があるとし、その場合、サイクル安値は4万2000〜4万4000ドル、円換算で約683万〜716万円付近になるとみている。
mNAVとは、企業の株式市場での評価額を、保有する財務資産の本質的価値と比較する指標である。いずれの予測も、ビットコイン価格がさらに下落し、投資家にとってはより安い買い場が訪れる可能性を示している。

Cointelegraph's Ciaran Lyons (left) and Swan Bitcoin CEO Cory Klippsten (right), during an interview. Source: Cointelegraph
長期保有者のBTC供給量、11月から14%増
長期保有者によるビットコインの買い集めは、2025年末に再開された。これは、10月初旬に起きた過去最大規模の190億ドル、円換算で約3.09兆円の清算イベントから、約2カ月後のことだった。
データ提供会社コイングラスによると、記事執筆時点で長期保有者が保有するビットコイン供給量は1665万BTCだった。11月26日時点の1460万BTCから、14%増加した格好だ。

Bitcoin long-term holder supply chart. Source: Coinglass
コイングラスは、少なくとも155日間BTCを保有しているアドレスを「長期保有者」として追跡している。この層の保有量増加は、しばしばビットコインの将来価値に対する信頼の表れと受け止められる。つまり、現在の価格では売りたくない、という投資家心理の反映でもある。
クラリティ法案の不透明感、ビットコイン需要に重し
一方で、規制面の動きもビットコイン価格を左右しかねない。
暗号資産に特化した資産運用会社グレースケールは、クラリティ法案の成立をめぐる不透明感が、ビットコインの値動きに影響を及ぼす可能性があると指摘している。
グレースケールのリサーチ責任者ザック・パンドル氏は金曜日のレポートで、クラリティ法案が年内に成立しなかった場合、ストラテジーをはじめとする財務資産保有企業がさらなる「デレバレッジ」、つまり借入やリスクポジションの圧縮に動く可能性があるとした。その結果、ビットコインは「さらに緩やかに下落する」恐れがあるという。
また、ギャラクシー・デジタルは月曜日、クラリティ法案が2026年中に成立する確率を50%に引き下げた。米上院が8月の休会入りを前に、暗号資産市場構造法案を進める時間を失いつつあると警告している。
同法案は7月17日に米下院の委員会公聴会にかけられる予定だ。米国におけるデジタル資産の初の規制枠組みを築くことを目指すものだが、ステーブルコイン保有に利回りを認める点をめぐり、銀行業界から反発を受けている。

