
ビットコインはまだ底じゃない?「最強の底打ち指標」が5万8000ドル割れを警告
ビットコインのNUPL指標が告げるのは、過去の“底打ちの法則”に従うなら、BTCはまだ新たな安値を掘りに行く必要がある、という不穏なシナリオだ。

ビットコイン(BTC)は、弱気相場の底打ちを告げるには、まだ下げ足りないのかもしれない――。オンチェーン分析の最新レポートが、そんな冷や水を浴びせている。
クリプトクオント「注視すべき水準」はNUPLにあり
オンチェーン分析プラットフォームのクリプトクオントは月曜日に公表したリサーチで、BTC供給量の収益性における「床」が近づいている可能性を指摘した。
今回取り上げられたオンチェーン指標は、NUPL、すなわち「純未実現損益」だ。これは、ビットコインの供給量のうち、最後に移動した価格と比べて、現在含み益となっている部分、あるいは含み損となっている部分を測る指標である。現在のスコアは0.158。これは2023年初頭以来の水準だ。
寄稿者のザ・チェス・オンチェーンはこう述べている。
「これを30日と100日の指数移動平均(EMA)でならすと、オンチェーン上で最もクリーンなサイクル時計のひとつになる」
添付されたチャートでは、NUPLの100日EMAが、ゼロを下回るサイクル底の水準へ向けて、じわじわと低下している様子が示されている。
ザ・チェス・オンチェーンは、過去の例をこう振り返る。
「NUPLの100日EMAがゼロを下回るたびに、ビットコインはサイクルの底を形成してきた。2011年末の安値は約2ドル、つまり約325円。2015年1月は182ドル、約2万9560円。2018年の弱気相場では、2018年12月に3206ドル、約52万1000円。そして2022年11月のFTXショック時の底は1万5792ドル、約256万5000円だった」

Bitcoin NUPL data (screenshot). Source: CryptoQuant
現在、BTC/USDは6万ドル強、つまり約974万6000円近辺にある。この価格帯に対応するNUPLの100日EMAは0.215だ。過去の弱気相場の底と同じ形をたどるなら、まだ下落余地は十分に残っている、というわけだ。
ただしクリプトクオントは、NUPLがビットコインの歴史を通じて「より高い安値」をつけてきたことも認めている。つまり、必ずしもゼロラインを割り込まなければ底打ちしない、というわけではない。
同レポートは、こう続ける。
「残された道は2つある。ひとつは、過去すべての底で起きたように、100日EMAがゼロを下回る展開。もうひとつは、今回がゼロ割れなしで底をつける初めてのサイクルになる展開だ。その場合、サイクルごとに下落が浅くなっているという流れには合致する」
クリプトクオントは、次の底がいつ訪れるかについて具体的な時期は示していない。ただ、今後数週間で注視すべき水準として、ゼロラインを挙げている。
弱気相場の反転シグナルは過去と酷似
コインテレグラフが報じてきたように、ここ数週間、オンチェーン指標からは複数の弱気相場反転シグナルが出ている。これは2022年の展開を思わせるものだ。
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とはいえ、そうしたシグナルが確認されつつあるにもかかわらず、市場参加者の多くは、強気派が主導権を取り戻す前に、ビットコインが新たなマクロ安値をつけると見ている。
先週、同じくクリプトクオント寄稿者のアクセル・アドラー・ジュニアは、別の供給データを取り上げ、短期および中期のBTC価格動向について、まちまちなシグナルが出ていると指摘した。
アドラーによれば、含み損状態にある供給量は、ビットコイン弱気相場の終わりに伝統的に対応する水準に達するまで、まだ2カ月ほどかかる可能性があるという。
彼はこう書いている。
「それまでは、降伏売りを完了した事実として扱うよりも、進行中のプロセスとして捉えるほうが正確だ」

