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Ezra ReguerraライターBryan O'Shea監修編集者

ワールドカップの偽チケットに注意 暗号資産詐欺がファンを狙う

最新ニュース公開日2026年6月15日

FIFAとFBIが偽チケット詐欺への警戒を呼びかけるなか、TRMラボは、複数のウォレットアドレスに結びついたワールドカップ便乗型の暗号資産詐欺を突き止めた。

FIFAワールドカップの熱狂に、詐欺師たちが群がっている。

ブロックチェーン分析企業のTRMラボは、暗号資産を使った詐欺グループが、FIFAワールドカップのファンを標的にしていると警告した。手口は、偽のチケット販売サイト、八百長試合をうたう賭博スキーム、そして大会に便乗した暗号資産プロモーションだ。

TRMラボによれば、同社はすでに複数のワールドカップ関連詐欺を確認している。具体的には、偽チケット販売サイトが2件、さらに4つの暗号資産アドレスに紐づく八百長賭博の勧誘が1件見つかったという。

「犯罪者は常に、大規模イベントや文化的な盛り上がりを食い物にしようとする。そして彼らはキックオフまで待ったりはしない」

TRMラボのグローバル政策責任者であるアリ・レッドボード氏は、コインテレグラフの取材にそう語った。

「詐欺師たちは数週間前からインフラを構築し、仕込みを進める。そして世間の注目がピークに達した瞬間、一気に拡大させるのです」

一方でレッドボード氏は、暗号資産決済にはオンチェーンという特性があるため、調査担当者やコンプライアンスチームが被害拡大前に動ける可能性もあると指摘している。

2026年のワールドカップは木曜日に開幕した。FIFAは大会全体で約650万人の観客動員を見込んでおり、世界全体の国内総生産、すなわちGDPへの波及効果は約409億ドル、日本円で約6兆5,440億円にのぼると試算している。これほど巨大なチケット需要、旅行需要、賭博需要が生まれる以上、詐欺師にとっても格好の狩り場となる。

Impact propagation of the World Cup 2026. Source: FIFA

FIFAとFBIも偽チケット詐欺に警鐘

今回のワールドカップは、カナダ、メキシコ、アメリカの3カ国で開催されている。大会期間中、チケット、旅行、賭博関連の需要は急増するとみられている。

こうした需要の集中を受け、当局もすでに警告を発している。5月には、米連邦捜査局、FBIが注意喚起を行った。FBIによれば、攻撃者らは大会前からFIFAの公式サイトを装った偽サイトを作り、個人情報を抜き取ったり、偽チケットや偽商品を販売したり、その他の悪質行為に及ぶ可能性があるという。

FBI warns of fake domains spoofing the official FIFA website. Source: FBI

FIFA自身も、公式サイト以外で購入したチケットについて警告している。非公式ルートで入手したチケットは、詐欺被害につながる恐れがあるだけでなく、無効と判断され、事前通知なしにキャンセルされる可能性があるとしている。

ワールドカップの主催者側にとって、チケットをめぐる環境は以前より複雑になっている。米外交問題評議会、CFRは、月曜日時点でアメリカとカナダで行われる複数の開幕戦がFIFAの販売プラットフォーム上で完売していなかったと報告した。またフィナンシャル・タイムズは火曜日、公式リセールポータル上に、グループステージ全体でまだ17万6,000枚の未販売チケットが残っていると報じている。

大会の熱気が高まるほど、チケットを求めるファンの焦りも強まる。そこに、もっともらしい偽サイトや「確実に儲かる」とうたう賭博話、ワールドカップ限定を装った暗号資産キャンペーンが忍び込む。TRMラボの警告は、まさにその隙を突く詐欺が、すでに動き出していることを示している。

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