
シンビオシス、ブリッジ攻撃で15BTC回収 情報提供に20%の報奨金
クロスチェーン流動性プロトコルのシンビオシスが、ビットコイン・ブリッジへの攻撃を受けた問題で15BTCを回収したと発表した。回収額は約110万ドル(約1億7000万円)。一方、攻撃者は裏付けのないトークン約461億枚を発行したとされ、シンビオシスは資産回収につながる情報提供に20%の報奨金を設定した。

クロスチェーン流動性プロトコルのシンビオシスが、ビットコイン・ブリッジへの攻撃を受けた問題で、15BTCを回収した。
シンビオシスは9月11日の投稿で、回収した15BTCをチームが管理するマルチシグウォレットへ移したと明らかにした。15BTCの価値は約110万ドル(約1億7000万円)に相当する。
一方、攻撃を受けたシンビオシスのネイティブ・ビットコイン・ブリッジは停止したままだが、他のルートは稼働を続けているという。
461億枚のトークンを不正発行か
ブロックチェーンセキュリティー企業ブロックエイドによると、攻撃者のアドレスでは、シンビオシスのビットコイン・ブリッジを通じて、裏付けのないトークン約461億枚が発行された。
ただ、攻撃者が実際に得た利益は、4.3Wrapped Bitcoin(WBTC)、約33万6000ドル(約5180万円)にとどまったという。ブロックエイドは9月11日、攻撃を検知したと報告した。
シンビオシスは、今回回収した15BTCが、攻撃者に帰属するとされる33万6000ドル相当の利益とどのような関係にあるのかについては説明していない。
また、DeFiLlamaのデータでは、今回の被害額は約33万6000ドル(約5180万円)と記録されている。ただし、シンビオシスは最終的な損失額をまだ公表していない。
攻撃者への「20%報奨金」は期限切れ
シンビオシスは現在、資産回収につながる情報を提供した人物に、回収額の20%を報奨金として支払うとしている。
もともとは攻撃者本人に対し、盗んだ資産を返還すれば20%を受け取れる「ホワイトハット報奨金」を提示していた。
しかし、この提案の期限は9月13日に切れた。
シンビオシスは今後、今回の攻撃で影響を受けた流動性提供者(LP)に対する補償の枠組みを公表するとしている。
相次ぐブリッジ攻撃、DeFiの弱点に
クロスチェーン・ブリッジを狙った攻撃は、今年に入って相次いでいる。
6月には、Secret Networkが「無限ミント」と呼ばれる攻撃を受け、約460万ドル(約7億1000万円)が流出した。
5月には、Verusとイーサリアムをつなぐブリッジが、偽造されたクロスチェーン送金による攻撃を受けた。攻撃者は5402ETHを不正に引き出し、当時の価値は約1160万ドル(約17億9000万円)だった。
その後、攻撃者はプロトコルが25%のホワイトハット報奨金を提示した翌日に、盗んだ資金の75%を返還した。一方、約1350ETH、約280万ドル(約4億3200万円)相当は手元に残したという。
ブリッジは異なるブロックチェーン間で資産を移動させるための重要なインフラだ。
その一方、今回のシンビオシスのように、スマートコントラクトの脆弱性を突かれれば巨額の資産が危険にさらされる。
シンビオシスが15BTCを回収したことで被害の一部は取り戻されたものの、最終的な損失額はなお明らかになっていない。

