
100万DLでも撤退…人気NFT「パジー・ペンギンズ」ゲーム終了が映すWeb3ゲームの苦境
パジー・ペンギンズは「パジー・パーティ」の開発に終止符を打ち、今後は「パジー・ワールド」に経営資源を集中させる。暗号資産ゲーム業界では、別のWeb3ゲームプロジェクトも持続可能なビジネスモデルを見いだせず、撤退を余儀なくされた。

NFTプロジェクト「パジー・ペンギンズ」が、モバイルゲーム「パジー・パーティ」の幕引きに動き出した。今後の開発も停止する。
同チームは土曜日、Xへの投稿で、ゲーム関連のリソースを「パジー・ワールド」に集中させる方針を明らかにした。パジー・ワールドはブラウザ上で楽しめる体験型コンテンツで、パジー・ペンギンズのエコシステムにおける“旗艦ゲーム”と位置づけられている。
「われわれは、パジー・パーティを段階的に終了し、今後の開発を停止するという難しい決断を下した」
チームはそう説明したうえで、パジー・ワールドの方が拡張性に優れ、新たなユーザーをパジー・ペンギンズのブランドに呼び込むうえで大きな可能性を持つと強調した。
パジー・パーティは2025年8月にローンチされた。グーグル・プレイだけで50万ダウンロードを突破し、パジー・パーティ側によれば、総ダウンロード数は100万件を超えている。
それでも、プロジェクトはゲーム事業の野心を一本化する道を選んだ。パジー・ペンギンズは、もはやNFTだけの存在ではない。玩具、ゲーム、ライセンス、エンターテインメントへと領域を広げるなかで、限られた経営資源を“勝てる本命”に寄せる判断を下した格好だ。
コインゲッコーによると、NFT市場全体の時価総額は金曜日の13億ドル超、約2080億円から、月曜日には15億ドル近く、約2400億円まで上昇した。ただし、2022年のピークである170億ドル超、約2兆7200億円にはなお遠く及ばない。

7-day NFT market capitalization data. Source: CoinGecko
暗号資産ゲーム、持続可能なモデル探しに苦戦
パジー・パーティの終了方針は、Web3ゲーム業界の苦境を映す出来事でもある。
別のWeb3ゲームプロジェクト「フィッシング・フレンジー」と、その開発元「アンチャーテッド」も、暗号資産ゲームとして成立する事業モデルを見いだせなかったとして、運営終了を発表した。
フィッシング・フレンジーは月曜日、Xへの投稿でこう述べている。
「最善を尽くしたものの、暗号資産ゲームに関するわれわれの仮説を最終的に証明することはできず、プロダクト、マーケット、ビジネスの適合点を見つけることもできなかった」
チームによれば、この1年間、さまざまな手法やユーザー層を試してきた。しかし、事業を継続できると確信できる道筋は見つからなかったという。
フィッシング・フレンジーは6月25日午前2時、協定世界時にサーバーを停止する。日本時間では6月25日午前11時となる。すでにUSDCパッケージの販売は停止され、FISHトークンは使用専用となり、取引できない状態にされた。
チームは、FISH/USDC流動性プールに残るUSDCについて、コミュニティメンバーとステーカーに再分配すると説明している。

