
ループリングがDEX閉鎖「誰にも使われなかった」初代zkロールアップの悲しすぎる末路
「仮想マシンもなければ、コンポーザビリティもない。現実世界で使える決済ユースケースもなかった。その制約が、われわれのエコシステムの成長を阻んだ」とチームは語った。

イーサリアム初のゼロ知識ロールアップとして知られるループリングが日曜日、分散型取引所(DEX)と自動マーケットメイカー(AMM)の閉鎖を発表した。すべての取引サービスを終了し、リレイヤーも即時停止するという。
ループリングのチームは日曜日、Xへの投稿で、閉鎖の理由として大きく3つを挙げた。十分な利用者を獲得できなかったこと、事業開発の力が不足していたこと、そして最新のzkEVM技術に追い抜かれたことだ。
チームはこう認めている。
「正直に言えば、ループリングは意味のある普及を遂げることができませんでした。初のzkロールアップであった私たちには、仮想マシンがありませんでした。コンポーザビリティもなく、現実世界の決済ユースケースもありませんでした。その制約が、私たちのエコシステムの成長を妨げたのです」
ループリングは、間違いなく一時代を切り開いた技術的な先駆者だった。2017年のイニシャル・コイン・オファリング(ICO)では4500万ドル、日本円にして約72億8000万円を調達。zkロールアップによってイーサリアムを拡張できることを証明するうえで、重要な役割を果たした。
だが、暗号資産業界の技術進化はあまりにも速い。ループリングが道を開いたはずの後継者たち、たとえばzkシンク、スクロール、スタークネットといった、より高機能なプロジェクトに、最終的には追い抜かれてしまった。
チームは、自分たちを「根っからのエンジニア」だと表現する。コードを書くことには長けていたが、ビジネスを広げる情熱やスキルをついに身につけることはできなかった、というのである。
「2026年にLRCが主要取引所から上場廃止されたことを含む外部圧力は、避けられない結末を加速させただけでした」
さらにチームは、イーサリアムのスマートコントラクトと完全互換の、より高度な競合プロジェクトからの圧力も決断を後押ししたと説明する。ループリングの特殊化されたアーキテクチャは、いまや時代遅れに見えるようになっていた。だからこそ、空っぽのサービスを走らせ続けるのではなく、潔く幕を下ろすことにしたという。
ループリングはすでに2025年7月、スケーリング面の課題を理由にウォレットサービスを停止していた。
今回のDEX閉鎖に伴い、チームはすべての最終的なユーザー残高を算出・公表したうえで、資金をユーザーのイーサリアムウォレットに直接、複数回に分けて配布する。ガス代はチーム側が負担するという。
L2ビートによると、ループリングの総預かり資産(TVL)は現在約800万ドル、約12億9000万円にとどまる。2021年11月のピーク時には7億6000万ドル、約1229億円に達していたが、そこからほぼ99%が吹き飛んだ計算だ。
ネイティブトークンであるLRCも同じような末路をたどった。2021年11月につけた過去最高値3.75ドル、約607円から、現在は0.01ドル、約1.6円まで崩落している。

ループリングの大きな節目のひとつは、2021年にゲームストップと提携したことだった。翌年には、ゲームストップのNFTプラットフォームを支える基盤として使われた。
暗号資産の冬、今年も容赦なし
ループリングの退場は、今年相次ぐ暗号資産プロジェクト閉鎖のリストに新たな名前を加えることになった。弱気相場が深まり、前回サイクルで持てはやされた物語は、もはや通用しなくなっている。
ルートデータによれば、2026年に入ってすでに60を超える暗号資産プロジェクトやプロトコルがサービスを停止した。目立つところでは、a16zが支援した分散型セルフカストディソリューションのエントロピー、アプリチェーン基盤プロトコルのシンジケート、AIブロックチェーンプラットフォームのヤップなどが含まれている。

