
NetflixがFTX崩壊をドラマ化 SBFと元恋人エリソンの「嘘と愛」、11月19日配信へ
暗号資産取引所FTXを破綻に追い込んだサム・バンクマン=フリード(SBF)と、当時の恋人キャロライン・エリソン。2人を描く全8話のネットフリックスドラマの予告編が公開された。禁錮25年の"天才"と、法廷で彼に不利な証言をした元恋人の物語が、11月19日に世界配信される。

あの"天才"の転落劇が、ついに映像化される――。
動画配信大手ネットフリックスは、暗号資産取引所FTXの崩壊前夜を描く全8話のドラマシリーズの予告編を公開した。物語の中心は、FTXの元CEOサム・バンクマン=フリード(通称SBF)と、同僚であり恋人でもあったキャロライン・エリソン。エリソンはFTXの姉妹会社アラメダ・リサーチを率いていた人物だ。
「毎回オールイン」こそ数学的に最適?
ネットフリックスは8日(木)、X(旧ツイッター)への投稿で、11月19日に配信が始まる同シリーズの映像を公開した。作品については「FTXスキャンダルの裏にいた、愛に破れた天才たち」の物語だと紹介している。
SBF役はアンソニー・ボイル、エリソン役はジュリア・ガーナー。予告編では「毎回オールインするのが数学的に最適な戦略だ」という考え方が前面に押し出されているようだ。これは、FTXがユーザーの資金を使って行っていたハイリスクな投資を指しているとみられる。
「正しい目的のためなら嘘は悪じゃない」
予告編の中で、ガーナー演じるエリソンはこう言い放つ。
「正しい目的のためなら、嘘は悪いことじゃない」
このセリフは、2023年に行われたバンクマン=フリードの刑事裁判でエリソン自身が語った証言を思い起こさせる。エリソンは法廷で、SBFは「嘘をつくな、盗むな」というルールが効果的利他主義(エフェクティブ・アルトルイズム)には必ずしも当てはまらないと考えていた、と証言したのだ。
効果的利他主義とは、できる限り大きな善をなすことを重視する思想だ。慈善活動に寄付するためにまず富を築く「アーニング・トゥ・ギブ(稼いで寄付する)」も、その実践方法のひとつとされる。
禁錮25年、そしてトランプ大統領に恩赦を求める
FTXの崩壊と破産を受け、2022年12月にはバンクマン=フリードとエリソンをはじめ、FTXとアラメダの関係者らが起訴された。エリソンは司法取引に応じてSBFに不利な証言をした。一方、バンクマン=フリードは裁判で争う道を選んだ。
結果は有罪だった。詐欺に関連する7つの重罪で有罪となり、禁錮25年の判決が言い渡された。
10月時点で、バンクマン=フリードはドナルド・トランプ大統領に恩赦を求める申し立てと、米連邦最高裁に有罪判決の破棄を求める申し立てを行っており、いずれも結論は出ていない。一方のエリソンは、今年1月に連邦当局の拘束から解放されている。
かつて暗号資産業界の寵児ともてはやされた男と、法廷で彼に不利な証言をした元恋人。ネットフリックスは2人の「嘘と愛」をどう描くのか――。

