
イーサリアム財団、まさかの資金難か 中核開発に年間48億円必要との警告
イーサリアム財団が支出を絞り、財務戦略の見直しを進め、さらに幹部の離脱が相次ぐなかで、今回の警告は発せられた。

イーサリアム財団の元コントリビューターであるトレントン・ヴァン・エップス氏が、イーサリアムはコア開発資金をめぐる危機に直面していると警告した。今後3〜9カ月のあいだに、新たな資金源の必要性が鮮明になるという。
ヴァン・エップス氏は木曜日のブログ投稿で、イーサリアム財団による支出削減と、4月に終了した「クライアント・インセンティブ・プログラム」によって、同ネットワークのコア開発エコシステムには年間およそ3000万ドル、すなわち約48億4000万円の資金が必要になっていると指摘した。
同氏は、コア開発に携わる関係者らとの最近の会話を踏まえ、イーサリアムが「じわじわと燃え広がる資金危機」に入りかねないと述べている。
ヴァン・エップス氏の記事は、イーサリアム財団からの相次ぐ人材流出のさなかに出された。木曜日には共同エグゼクティブディレクターのシャオウェイ・ワン氏が退任を発表しており、これにより、同財団で今年に入ってから確認されたレイオフおよび退職者は推定で19人に達した。
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なお、コインテレグラフは、年間3000万ドルという資金需要の推計について独自には確認できていない。イーサリアム財団にもコメントを求めている。
イーサリアム財団、財務方針を転換
5月24日のX投稿で、イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏は、イーサリアム財団のリソースには限りがあると説明した。財団が保有するイーサリアム(ETH)は総供給量のわずか約0.16%にすぎず、他のブロックチェーンネットワーク関連財団が保有する比率と比べても、はるかに小さいという。
ブテリン氏によれば、イーサリアム財団はもともと、限定的な役割を果たすために設計された組織だった。具体的には、イーサリアムの中核ソフトウェアの開発や、ネットワークを主要なロードマップ上の節目へ進めることなどだ。そして、その大部分は2022年までに達成されたという。
「だからこそ現在、EFは残されたリソースを使い、活動領域を広げることよりも、長期的な持続性を優先する選択をしている。つまり、ETHの売却を減らすということだ」
ブテリン氏はそう書いている。

Source: Vitalik Buterin
イーサリアム財団は4月下旬に1万7000ETHをアンステークし、さらに5月上旬には2万1270ETHをアンステークした。後者は当時の価値で5000万ドル、約80億7000万円に相当する。これは、同財団のステーキング額が今年初めに7万ETH近くまで増えていた直後の動きだった。加えて財団は5月1日、最大の企業ETH保有者であるビットマインに対し、OTC取引で1万ETHを売却している。
ブロックチェーン分析プラットフォームのアーカムは、このアンステークについて、ネットワーク開発を継続するための資金需要が背景にあった可能性があると指摘している。
一連の取引は、イーサリアム財団の財務戦略がさらに調整されたことを示すものだ。財団は2025年6月の方針更新で、ステーキングへの参加を増やすことでプロトコル開発の資金をまかないつつ、過去のETH売却に対するコミュニティの反発を受け、今後のETH売却を抑える方針を示していた。

