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Ezra ReguerraライターRobert Lakin監修編集者

クロノスがブロックチェーンを緊急停止 DeFi「テクトニック」攻撃で約120億円被害か

最新ニュース公開日2026年9月1日

分散型融資プロトコル「テクトニック」を狙った攻撃を受け、クロノスがネットワークを停止した。被害額は最大7500万ドル(約120億円)に達する可能性があり、その大半はいまもクロノス上に残されているという。

クロノス(Cronos)が、分散型融資プロトコル「テクトニック(Tectonic)」を狙った攻撃を受け、ブロックチェーンの稼働を停止した。推定被害額は7500万ドル(約120億円)にのぼる。記事執筆時点では、その大半がクロノスネットワーク上に残されたままだ。

クロノスは日曜日、テクトニックで不正利用が確認されたとして、ネットワークを停止したことを明らかにした。今後、状況について随時情報を更新するとしている。

一方のテクトニックも、調査が続いているとして、プロトコルを操作しないよう利用者に警告した

ただ、両プロジェクトとも、攻撃の具体的な原因や正式な被害額については明らかにしていない。ネットワークをいつ再開するのかについても、記事公開時点では発表されていない。

セキュリティ研究者のウェイリン・リー氏は、今回の攻撃について、テクトニックのガバナンストークン「TONIC」に設定されていた20%の担保係数と、薄い流動性が突かれた可能性があると指摘した

リー氏によると、攻撃者はわずか20分でTONICの価格を100倍に吊り上げ、その水増しされた価値を担保に、別の暗号資産を借り入れたという。

リー氏はこれを、過去にソラナ上の分散型取引プラットフォーム「マンゴー・マーケッツ(Mango Markets)」で起きた事件になぞらえ、「マンゴー・マーケット型」の価格つり上げ・借り入れ攻撃だと説明している。

当初、リー氏は被害額を6600万ドル(約105億円)と推定していた。

その分析によれば、クロノスがネットワークを停止するまでに、攻撃者は約600万ドル(約9億6000万円)をイーサリアムへブリッジしていた。一方、約6000万ドル(約96億円)はクロノス上に取り残されたという。

その後、リー氏は攻撃者が管理しているとみられる別のアドレスを特定。そこには約800万ドル(約13億円)が保管されていたとして、推定被害額を約7500万ドル(約120億円)へ引き上げた。

なお、クリプト・ドットコム(Crypto.com)のクリス・マルザレックCEOは、同社のアプリと取引所については今回の攻撃の影響を受けておらず、通常通り稼働していると説明した。同社で管理されている利用者資産についても「安全だ」としている。

今後の焦点は、クロノスとテクトニックが攻撃者のアドレスを凍結・制限するのか、流出資産を回収できるのか、そして被害を受けた利用者への補償に踏み切るのかだ。

両プロジェクトはいずれについても、現時点では方針を明らかにしていない。

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