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Turner WrightライターRobert Lakin監修編集者

CMEがCFTCを提訴 暗号資産「無期限先物」はなぜ問題なのか

最新ニュース公開日2026年6月20日

CMEの訴訟は、米連邦規制当局である商品先物取引委員会(CFTC)とマイケル・セリグ委員長を標的にしたものだ。訴状では、CFTCが暗号資産の「先物」を「スワップ」として扱っていると主張しており、これがデリバティブ市場にリスクをもたらすおそれがあると指摘している。

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループが、暗号資産の無期限先物をめぐり、米商品先物取引委員会(CFTC)に対して法的措置に踏み切った。

木曜日、ワシントンD.C.連邦地方裁判所に提出された訴状で、CMEはCFTCと同委員会のマイケル・セリグ委員長を相手取り、暗号資産に連動する無期限先物を同委員会が相次いで承認していることに異議を唱えた。

今回の訴訟の発端となったのは、5月29日にCFTCが出した通知である。同通知でCFTCは、予測市場プラットフォームのカルシが申請したビットコイン(BTC)の現物価格に連動する無期限先物契約を承認した。さらに、暗号資産取引所コインベースの同種商品についても、執行措置を取らないとする「ノーアクション」の立場を示していた。

CMEの訴状によれば、こうした商品の承認は、米議会が示した方針に反するものだという。CMEは、CFTCが本来「スワップ」として扱うべき商品を、満期日のある「先物」として扱っていると主張。これは商品取引所法に違反しており、裁判所はCFTCによる無期限先物をめぐる一連の措置を取り消すべきだと訴えた。

さらにCMEは、セリグ氏が本来5人で構成されるCFTC委員会の正式な合議を経ず、単独で行動した点も問題視している。

訴状はこう指摘する。

「セリグ氏は、一本のペンで、議会が定めた『スワップ』という用語の定義を覆し、その種のデリバティブに対して議会が求めた規制体制を迂回した」

そのうえで、こう続けた。

「CFTCが商品取引所法を公平に、一貫して、かつ正しく適用しないことは、競争を損ない、デリバティブ市場を不安定化させるリスクがある」

Source: PACER

今回の提訴は、CMEのテレンス・ダフィー最高経営責任者(CEO)が、CFTCに対して法的措置を取ると明言した翌日に起きたものだ

一方、セリグ氏は月曜日のCNBCのインタビューで、無期限先物契約について「他の商品と非常によく似た形で取引されている」と説明。CFTCの立場は「投資家にとって良いものだ」と述べ、さらに商品取引所法は「先物契約」という用語を定義していないとも主張した

CFTCの広報担当者はコインテレグラフに対し、CMEが同委員会と政権の暗号資産政策に対して「法廷闘争」を仕掛けていると批判。今回の訴えを「取るに足らないもの」だと切り捨てた。

また、クラーケンも、CFTCの規制を受けるプラットフォームであるビットノミアルを通じ、米国ユーザー向けに無期限先物取引を開始すると発表している。

CME CEO Terry Duffy. Source: CNBC Fast Money

セリグ氏、予測市場と無期限先物、CFTCの方針を単独で推進

セリグ氏は2025年12月に米上院で承認され、現在もCFTCの委員長を務めている。ただし、本来は超党派の5人で構成されるべきCFTCの指導部において、同氏は現時点で唯一の委員でもある。

木曜日時点で、ドナルド・トランプ米大統領は空席を埋めるための候補者を発表していない。議会の多くのメンバーから指名を急ぐよう求める声が上がっているにもかかわらず、である。

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