
約119億円の資金洗浄疑惑 暗号資産を使った国際犯罪組織の中国人男をタイの高級住宅で逮捕
タイ警察は、国際犯罪組織の資金洗浄に関与した疑いで、中国当局から指名手配されていた37歳の中国人の男を逮捕した。組織の取引総額は約119億円に上り、暗号資産や外貨の交換に133以上の口座が使われていた疑いがある。

タイ警察は、国際犯罪組織への関与やマネーロンダリング(資金洗浄)の疑いで中国当局から指名手配されていた37歳の中国人の男を逮捕した。
タイの現地メディア「カオソッド・イングリッシュ」が17日にX(旧ツイッター)で報じたところによると、捜査当局は、この犯罪組織が5億元(約119億円)を超える資金取引に関与していたとみている。
警察によれば、男は133以上の口座を通じて、犯罪組織のために暗号資産や外貨の交換取引を行っていた疑いがある。
さらに、別のマネーロンダリング事件に関係する国際犯罪組織のメンバーに対し、ビザの取得を手配していた疑いも浮上している。
捜査当局によると、男は居住地の届け出に偽造書類を使用したほか、車両のナンバープレートを交換するなどして摘発を逃れようとしていた。
しかし、警察はバンコク市内の高級住宅に潜伏していた男を発見し、身柄を拘束した。
男のタイ滞在ビザは3年以上前に期限が切れていた。今後、タイ国内での法的手続きを経たうえで、中国当局と調整し、指名手配を受けている中国への送還が進められる見通しだ。
東南アジアでは、暗号資産を悪用した詐欺や資金洗浄に対する国際的な取り締まりが強化されている。
この作戦は、米司法省の「詐欺センター対策特別部隊(Scam Center Strike Force)」が主導する「ディスラプション・ウィーク(Disruption Week)」の一環として実施された。
米司法省の発表によると、米国人を標的とする暗号資産詐欺に対抗するため、政府機関と民間企業が連携して大規模な取り締まりを展開した。
作戦にはメタ、マイクロソフト、スターリンクも参加した。各社は協力して詐欺ネットワークに関連するサーバーやホスティング基盤を停止させたほか、140万以上のSNSアカウントやメールアカウントを通じた犯罪活動を妨害した。
こうした取り組みの結果、タイ王国警察のサイバー詐欺対策センターによる複数の容疑者の逮捕にもつながった。

