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Zoltan VardaiライターYohan Yu監修編集者

アンソロピックのAI「ミュトス」、ジーキャッシュに追加の深刻バグなしと確認

最新ニュース公開日2026年6月15日

過去に発見された偽造バグを修正したジーキャッシュ。その後の監査で、アンソロピックの「ミュトス」AIモデルは、同プライバシープロトコルにさらなる「深刻なバグ」を見つけなかった。創設者ズーコ・ウィルコックス氏が明らかにした。

プライバシー保護型の暗号資産「ジーキャッシュ(Zcash)」のプロトコルについて、アンソロピックの人工知能モデル「クロード・ミュトス(Claude Mythos)」が実施したセキュリティ監査では、深刻な脆弱性は見つからなかった――。

そう明かしたのは、ジーキャッシュ創設者のズーコ・ウィルコックス氏だ。

ジーキャッシュの開発を支援するスイス拠点の非営利団体「シールデッド・ラボ(Shielded Labs)」の依頼で行われた今回のAI監査について、ウィルコックス氏は土曜日のX投稿で、ジーキャッシュのプロトコルに「これ以上の深刻なバグ」は見つからなかったと説明した

ジーキャッシュをめぐっては6月3日、開発者らがシールドプール内の脆弱性を発見し、「オーチャード(Orchard)」取引を一時停止していた。同日中には緊急アップグレードによって機能は復旧している。

問題となったのは、オーチャードのシールドプールに存在していた4年前からの偽造バグだった。この脆弱性は、セキュリティ研究者のテイラー・ホーンビー氏が、アンソロピックの「クロード・オーパス4.8(Claude Opus 4.8)」モデルの助けを借りて発見したものだ。

ジーキャッシュ財団によれば、この脆弱性が悪用された形跡はなく、不正な価値創出も確認されていない。また、ユーザーのプライバシーにも影響はなかったという

Source: Zooko Wilcox

AIモデルが暗号資産セキュリティに新たな火種

開発者たちはいま、最新のAIモデルを使って脆弱性を洗い出している。一方で、その同じ技術が暗号資産業界全体に新たなセキュリティ不安をもたらしている。

火曜日、アンソロピックは「クロード・ミュトス」モデルの初の公開版となる「フェイブル5(Fable 5)」をリリースした。同社は先月、ミュトスモデルが「システム上重要なソフトウェア」から、重大度の高い、または致命的な脆弱性を1万件以上発見したと説明していた。だが、だからこそ「本当に一般公開してよいのか」という懸念も浮上していた。

アンソロピックはユーザーに対し、フェイブル5は「一般利用に安全な形で設計されている」と説明している。サイバーセキュリティなど一部のトピックについては、別モデルであるクロード・オーパス4.8へ振り分ける安全策も備えているという。

ところが金曜日、同社は米政府の輸出管理指令を受け、「フェイブル5」と「ミュトス5」へのアクセスを停止したと発表した。理由として挙げられたのは、国家安全保障上の懸念だった。

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こうした新型AIモデルの急速な普及により、サイバーセキュリティの戦場は攻撃者側に傾きつつある。バグ報奨金プラットフォーム「イミュネフィ(Immunefi)」のミッチェル・アマドールCEOは、Cointelegraphの最近のインタビューで、これを「脆弱性の黙示録」と表現した。分散型金融(DeFi)へのハッキング再燃をあおっているというのだ。

DefiLlamaのデータによれば、暗号資産関連のハッキング被害額は4月に6億3400万ドル(約1016億円)へ急増した。これは、2025年2月にバイビット(Bybit)へのハッキングで約14億ドル(約2243億円)の損失が発生して以来、月間として最大規模の被害額となる。

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