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Zoltan VardaiライターRobert Lakin監修編集者

"逆神"ジム・クレイマーが全ビットコイン売却を宣言! 理由は「量子コンピューターが怖い」…だが価格は爆上げ、ネット民「絶好の買い場キタ」

マーケット公開日2026年8月5日

「オレのビットコインは全部売る」――米CNBCの名物ホスト、ジム・クレイマー氏が量子コンピューターへの恐怖からまさかの"狼狽売り"を宣言。だが、当たらない予想で知られるこの男のこと、価格はむしろ上昇し、暗号資産界隈は「逆張りクレイマー、今回も無敗」と大はしゃぎ。その裏では、巨額を動かす"クジラ"が約1576億円分をひっそりと移動させていた――。

元ヘッジファンドの敏腕マネジャーにして、米経済専門局CNBCの人気投資番組「マッド・マネー」の名物ホストとして知られるジム・クレイマー氏が、なんと自身の保有するビットコインを"全部売り払う"と宣言し、暗号資産界隈に激震が走っている。理由は――「量子コンピューターが怖いから」だという。

金曜日の放送で、クレイマー氏はこう言い放った。

「オレのビットコインは売るよ」

きっかけは前日、木曜日の番組にゲスト出演したIBMの会長兼CEO、アービンド・クリシュナ氏の"警告"だった。クリシュナ氏はクレイマー氏に向かって、今後3〜4年のうちに量子コンピューターが暗号資産にもたらす脅威について、「パラノイア(偏執狂)になるくらい警戒したほうがいい」と迫ったのである。

もっとも、市場はクレイマー氏の狼狽売り宣言などどこ吹く風。トレーディングビューのデータによれば、火曜日のビットコイン価格は1.7%上昇し、6万3500ドル(約1000万円)超えで取引された。年初来では27%安と冴えないものの、当のクレイマー発言をよそに、しっかり値を上げているのだから皮肉なものだ。

いや、皮肉どころではない。この男が「売る」と言えば、むしろ"買い"――。ネット上では、クレイマー氏の投資判断とは"真逆"を張れば儲かるという、あの有名な「逆張りクレイマー(インバース・クレイマー)」ネタで大盛り上がりとなった。

「クレイマーが売るなら、それは買い時ってことだ」(投資塾グリット・トレーディング・アカデミー創業者、アーチー・スペンサー氏

「クレイマーが"売れ"と言うたびに、オレはポジションを増やしてる。2018年からずっとだ。逆張りクレイマー指数は"無敗"のままさ」(匿名の暗号資産投資家、ビットコイン・アンド・バーベル氏

BTC/USD, year-to-date chart. Source: Cointelegraph/TradingView

クジラたちの"静かなる撤退" 取引高はスカスカに

だが、笑ってばかりもいられない。市場の裏側では、巨額を動かす大口投資家――通称"クジラ"たちが、ひっそりとビットコインを手放し始めているのだ。

ブロックチェーン分析基盤ルックオンチェーンによれば、月曜日、7カ月間まったく動きのなかった「bc1qpt」なるクジラ・ウォレットが、保有する1万6400ビットコイン、金額にして実に約10億ドル(約1576億円)分をまるごと新しいアドレスへと移動させた

不気味なのは、そのタイミングである。暗号資産インテリジェンス企業カイコのデータ(コベッシ・レター経由)によると、先週、主要44の現物取引所における暗号資産の1日あたり取引高は150億ドル(約2兆3640億円)まで落ち込み、2026年で最低の水準を記録していた。まさにその直後の"大移動"だったのだ。

Source: The Kobeissi Letter

「1月のピークから実に70%減。暗号資産市場の流動性は、干上がりつつある」

コベッシ・レターは火曜日、X(旧ツイッター)にこう書き込み、市場に警鐘を鳴らした

"量子Xデー"は本当に来るのか 専門家の見解はまっぷたつ

そもそも、クレイマー氏を震え上がらせた「量子コンピューターの脅威」は、いつ現実のものとなるのか。専門家の見立ては、真っ二つに割れている。

2025年11月、ブロックストリームのCEOアダム・バック氏は、ビットコインが量子コンピューターによる本格的な脅威にさらされるのは「少なくとも今後20〜40年はない」と一蹴していた。

一方、名門バーンスタインのアナリストは4月のリポートで、ビットコインが"耐量子"のセキュリティ更新に備えられる猶予は「およそ3〜5年」しかないと警告している。

では、どちらが正しいのか。ビットゲット・ウォレットのリサーチアナリスト、レイシー・チャン氏はコインテレグラフにこう語る。

「より正確で冷静なのはバック氏の見方でしょう。ビットコインの暗号を破れる"実用的な"量子の脅威が、今後10年以内に現れる可能性は、極めて低い」

暗号資産取引所ビットフィネックスのアナリストも、今後3〜4年でビットコインの暗号基盤が破られるという見立ては「時期尚早」だと切り捨てた。

「量子コンピューターの進化は確かに速い。だが業界は、ビットコインを大規模に脅かせるレベルの量子コンピューターの実証には、いまだ程遠い。そのブレイクスルーがいつ来るのかも、激しく議論の分かれるところだ」

そして彼らは、こう付け加えることも忘れなかった。もし将来、量子コンピューターのブレイクスルーが本当に起きたなら――脅かされるのは、ビットコインだけではない。暗号技術の標準に依存する既存の金融システムや、その他の重要なデジタル基盤もろとも、まとめて揺らぐことになるのだ、と。

この記事はCointelegraphの編集方針に従って作成されており、情報提供のみを目的としています。投資アドバイスや推奨を構成するものではありません。すべての投資および取引にはリスクが伴います。読者は独自に調査を行うことを推奨します。

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