
ENAが10%急騰 エテナ財団「収益の95%で買い戻し」案、売り圧懸念にメス
合成ドル「USDe」を手がけるエテナ財団が、収益を原資としたENA買い戻し案を提示した。初期投資家のロック済みトークン買い取りも明らかにし、市場ではENAが二桁上昇した。

合成ドルプロトコルであるエテナ(Ethena)のネイティブトークン「ENA」が、二桁の上昇を記録した。きっかけは、エテナ財団が明らかにした4つのエコシステム変更だ。その中には、収益を原資としたトークン買い戻し案に加え、一部の初期投資家が保有していたロック済みトークンの買い取り完了も含まれていた。
エテナ財団は、フィースイッチ提案に関する投票を開始した。この提案では、USDeの流通供給量が最初の目標である75億ドル(約1兆2000億円)に達した時点で、エテナの中核事業から財団に支払われる純収益の95%をENA購入に充てる。財団は木曜日のブログ投稿でそう説明している。
トークン保有者は9月2日まで投票できる。記事執筆時点では、約1440万ENAの投票権に相当する65票が投じられており、すべてがこのフィースイッチ提案に賛成している。スナップショットのデータによるものだ。
市場は素直に反応した。ENAは金曜日の協定世界時午前8時11分時点で、24時間で10.7%上昇。過去1週間では27%上昇し、0.17ドル(約27円)を上回って取引された。コインゲッコーのデータによる。
財団はまた、過去9カ月間に保有分の一部を売却していた主要シード投資家から、ロック済みENAを買い取ったことも明らかにした。さらに、主幹投資家との間で、未ベスト分として残っている投資家割当を10月5日に一括で解放することでも合意した。これにより、従来の月次アンロック予定は置き換えられる。一方、チーム向けトークンについては、当初のベスティングスケジュールが維持される。
つまり今回の変更は、残りの投資家向けアンロックを「中止」するものではない。あくまでスケジュールを前倒しするものだ。
エテナの合成ドルである「エテナUSDe(USDE)」は、時価総額40億ドル(約6400億円)で、ステーブルコインとしては6位に位置している。デフィラマのデータによる。
2025年9月には、アラブ首長国連邦を拠点とするM2ホールディングスの投資部門であるM2キャピタルが、ENAに2000万ドル(約32億円)を投資し、新たな戦略的保有銘柄に加えた。同グループは過去に、スイ財団にも投資している。

