
ビットコイン暴落寸前 ドル円40年ぶり高値で「天井買い組」がついに投げ売り
ドル円が1986年以来の高値圏に突き進むなか、ビットコインには冷たい売り圧力がのしかかった。追い打ちをかけるように、BTC価格分析では、2025年の天井圏で飛びついた買い手たちの「降参売り」があぶり出されている。

ビットコイン(BTC)は、火曜日のウォール街取引開始前後に5万8000ドル(約943万円)近辺まで下落した。四半期末という、ただでさえ荒れやすい局面を前に、相場には重苦しい空気が漂っている。
ビットコイン相場「そろそろ荒れそう」 ドル円は40年ぶり高値圏
トレーディングビューのデータによれば、米国時間の取引に入るにつれてボラティリティは高まり、ビットコイン相場では下方向への圧力が優勢となった。

BTC/USD one-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView
6万ドル(約975万円)がサポートラインとして機能しなくなりつつあるなか、市場関係者のあいだでは、短期足での強気派と弱気派の綱引きがなお続いているとの見方が出ている。
「建玉が膨らんでいる。この押し目で大口のロングが入っているのも確認した。そろそろ荒れそうだ」
こうXに投稿したのは、相場解説者のイグジットパンプ氏である。

BTC/USD order-book data. Source: Exitpump/X
一方、トレーダーのキラ氏は、週ごとの値動きのパターンが繰り返される可能性に注目した。月曜日にその週の安値、あるいは高値が形成されるという動きである。
トレーダーのダーン・クリプト・トレーズ氏もこう続ける。
「BTCはこの価格帯での保ち合いを続けている。わずかに切り上がる安値と、同水準の高値という形だ」
「どちらに先に抜けるかを見ておくべきだ。ここまで値幅が圧縮されてきている以上、抜けた方向に素早く動く可能性がある」

BTC/USDT perpetual contract one-hour chart. Source: Daan Crypto Trades/X
ビットコインはこのところ、米国株との乖離を一段と鮮明にしている。第2四半期の損失は20%近くに迫った。
これとは対照的に、マーケット情報を発信するザ・コベイシ・レターによれば、S&P500は同四半期で14%上昇。2020年以来の好成績となった。
同アカウントは、ブルームバーグのデータを添えてXにこう投稿している。
「これは2008年の金融危機からの回復局面以降で、2番目に大きい四半期上昇率となる」
「同時に、ナスダック100は25%上昇しており、5年ぶりの力強い四半期パフォーマンスとなる見込みだ。これもまた、過去25年で2番目に良い四半期成績となる」

US stocks performance comparison. Source: The Kobeissi Letter/X
コベイシは、米国株がけん引役となり、世界的な株高が「加速している」と評した。
だが、暗号資産市場にとっては逆風もある。米ドルは日本円に対して数十年ぶりの高値を更新し、日本政府による介入観測を強めている。
ドル円はこの日、1ドル=162.50円まで上昇。1980年代半ば以来の水準となった。

USD/JPY 12-month chart. Source: Cointelegraph/TradingView
アナリストでユーチューブでも知られるジョージ・ギャモン氏は、Xのフォロワーに向けてこう整理した。
「日本であれ、インドであれ、韓国であれ、あるいはMSTRであれ、問題は同じだ」
「ドル建ての債務があり、手元のドルが足りない。だからドルを得るために資産を売る。その結果、資産価格には下押し圧力がかかる。円、ルピー、ウォン、そしてビットコインも同じだ」
ビットコイン保有者は「損切りに動いている」可能性
オンチェーン分析プラットフォームのクリプトクアントは、新たなリサーチで、ビットコイン投資家のあいだに再び「降参売り」が広がっていると警告した。
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7万ドル(約1138万円)を下回る水準では、過去最高値付近でBTCを購入した投資家が、損失を抱えたまま売却に動いているという。
寄稿者のクリプト・サンムーン氏は、クイックテイクのブログ投稿で次のように述べた。
「7万ドルを割り込んで以降、取引所への流入は急増している。その大半は、およそ6カ月から12カ月保有されていたコインで構成されている。つまり、サイクルの高値圏近くで取得された可能性が高いコインだ」
「このパターンは、サイクル天井付近で買った投資家の降参売りと一致している。保有者は下落局面を耐え抜くのではなく、損失を確定しようとしているように見える」

Source: CryptoQuant
クリプトクアントのデータは、過去最高値付近で最後に動いたコインのオンチェーン移動が増えていること、さらに取引所への流入が増加していることを示している。
クリプト・サンムーン氏は、こう付け加えた。
「一部の投資家にとっては、痛みを伴う局面になるだろう。とはいえ、この種のサイクル天井組による降参売りは、歴史的には長期的な底形成と重なることがあった。2018年、2022年のサイクルでも同様のパターンが確認されている」
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