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William SubergライターAllen Scott監修編集者

ビットコイン暴落は終わるのか 6万ドル攻防で浮上した「2022年型の底打ちサイン」

マーケット公開日2026年6月29日

ビットコインは、第2四半期と6月のローソク足確定を目前に、「興味深い」RSIダイバージェンスを形成しつつある。分析では、現在の6万ドル(約972万円)が、2022年の弱気相場における3万ドル(約486万円)と重ねて語られている。

ビットコイン(BTC)は6月、そして2026年第2四半期の終わりを目前に、6万ドル(約972万円)の支持線を失う瀬戸際に立たされている。はたしてRSIの強気ダイバージェンスは、弱気相場に沈む強気派を救うことができるのか。

2026年の弱気相場で目立つビットコインのRSIダイバージェンス

6月末を迎えるなか、BTC価格の先行指標として古くから注目されてきたRSIが、相場回復の可能性をじわりと高めている。トレーディングビューのデータがそれを示している。

BTC/USD one-week chart with daily, weekly RSI. Source: Cointelegraph/TradingView

コインテレグラフが報じてきたように、複数の時間軸で相対力指数(RSI)は価格との間に強気ダイバージェンスを固めつつある。

ビットコインの大口投資家であり、ガーラ・トレーディング・グループを率いるガーラ氏は日曜、4時間足チャートについて、Xのフォロワーにこう語った

「BTCは強気のRSIダイバージェンスを示しており、同時にダブルボトム形成の可能性もある」

さらに一言。

「面白くなってきた」

BTC/USD four-hour chart with RSI data. Source: Gerla/X


市場関係者の間では期待感が高まっている。匿名トレーダーでコメンテーターのハイゼンベルク氏は、ビットコインの直近のマクロ安値と、2026年の過去の下落局面との間にある重要な違いを指摘した。

同氏はXに投稿したチャートとともに、こう記した

「サンプル数は少ないが、それでも注目に値する。直近2回の売られ過ぎRSIダイバージェンス、オレンジ色の部分は、いずれも底を形成した」

そして続ける。

「直近2回の下落、青色の部分にはRSIダイバージェンスがなかった。だが、今回は違う。これが“その時”なのか」

BTC/USD one-day chart with RSI data. Source: Heisenberg/X


RSIダイバージェンスは、ビットコインの歴史において、重要なトレンド転換にたびたび伴ってきた。2022年終盤、前回の弱気相場が終わった局面もそのひとつだった。

6万ドルが呼び起こす「2022年半ば」の記憶

週明けのビットコインは小幅に上昇した。もっとも、週間終値は5万9500ドル(約964万円)を下回っており、これは2024年9月以来初めてのことだ。6万ドル(約972万円)はいまや支持線ではなく、抵抗線としての色合いを強めている。強気派は十分な勢いを示せていない。

BTC/USD one-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView

暗号資産トレーダーでアナリストのミカエル・ファン・デ・ポッペ氏は、Xでの最新分析でこう反応した

「なかなか面白いことに、ビットコインの週明けとしては悪くない。上方向に反発している」

ただし、条件付きだ。

「もっと強いモメンタムが必要だ。6万1000ドル(約988万円)を明確に上抜ける必要がある。ただ、強気ダイバージェンスが出ていることは無視すべきではない」

BTC/USDT 12-hour chart with RSI, volume, MACD data. Source: Michaël van de Poppe/X

月足と四半期足の確定が近づくなか、トレーダーのキラ氏は、今後のBTC価格の動きが長期トレンドの中でとくに重要になると指摘した

「あと数日でBTCは私の5つ目のピボットに到達する。過去18カ月以上、この月初のタイミングでは一貫して大きな方向転換が起きてきた」

同氏は続ける。

「それがピボット安値であれ、ピボット高値であれ、ここは注意を払い始めるべき重要な時間帯だ」

BTC/USD chart. Source: Killa/X

モニタリングサイトのコイングラスによれば、BTC/USDの6月の下落率は約19%に達している。これは2022年の弱気相場以来で最悪、今年に入ってからも最大の月間下落率である。

BTC/USD monthly returns (screenshot). Source: CoinGlass

一方、6万ドルの行方について、コメンテーターのエグジットポンプ氏は忍耐が必要だと説く。

「重要な支持線や抵抗線が最初の試みで破られることはめったにない。最終的に崩れるまでには、多くの時間と労力、そして何度もの試しが必要になる」

同氏は週末、こうも書いた。

「6万ドルは、2022年の3万ドル(約486万円)を思い出させる」

BTC/USDT one-week chart. Source: Exitpump/X

ビットコインは2022年半ば、3万ドル付近で数カ月間にわたり攻防を続けた。その後、支持線としての同水準を失い、約5カ月後に弱気相場の底をつけた。

上方向については、エグジットポンプ氏は8万6000ドル(約1393万円)が再び現れれば「本格的な強気相場が戻ってくる」とみている。

今週のマクロ指標、暗号資産市場の焦点はPMI

第2四半期を締めくくる今週、米国のマクロ指標は入り混じった内容となりそうだ。4営業日の「短いが忙しい」週になる

水曜日には、米供給管理協会(ISM)による最新の製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表される。これは暗号資産市場にとって追い風となる可能性がある。

PMIは複数年にわたる下降トレンドを上抜ける動きを続けており、市場予想では前月からやや低下する可能性はあるものの、54前後と強気な水準が続くとみられている。

US manufacturing PMI data (screenshot). Source: ISM

もうひとつの焦点は労働市場だ。市場は各種雇用指標に反応することになる。木曜日には6月の非農業部門雇用者数が発表される。

トレーディング情報を発信するザ・コービッシ・レターは、Xのスレッドでこうまとめた

「短いが忙しい1週間が待っている」

コービッシはまた、米国とイランが不安定な和平合意について協議することで合意したことから、週明けは地政学的展開への反応で始まると指摘した。

「今週は2026年第2四半期の終わりでもあり、決算シーズンも視野に入ってくる」

トレーディング情報会社モザイク・アセット・カンパニーは、定期ニュースレター「ザ・マーケット・モザイク」最新版で、季節性が次に株式市場を押し上げる可能性があると示唆した

同社はこう説明している。

「S&P500は、暦上の季節性で見て、年間でも屈指の好調月に入ろうとしている」

さらにこう続けた。

「6月後半に弱含むことは珍しくない。一方、過去約100年のデータに基づけば、7月は最もパフォーマンスの良い月である」

S&P 500 seasonality data. Source: Mosaic Asset Company

ビットコインはここ数カ月、株式との相関がまちまちだった。暗号資産業界内の分析でさえ、BTCとハイテク株の関係は「誇張されている」とする見方が出ている。

トレーダーのダーン・クリプト・トレーズ氏は週末、過去1年におけるBTC価格の下落要因に触れつつ、こう観察した

「BTC対S&P500は、円キャリートレード崩壊時、そして6月初旬の安値で支えられた水準に戻っている」

同氏は続ける。

「異なる資産間の相対価値や比率を見て取引する人々がいると考えるなら、ここはBTCが株式に対して守るべき重要な水準だとわかるはずだ。ここを下回ると、2023年後半、現物ETF相場前の水準まで大きな支持帯がない」

BTC/USD vs. S&P 500 one-week chart. Source: Daan Crypto Trades/X

7月のビットコイン反発を見込む分析

株式市場が反発したとしても、ビットコインが同じように動く保証はまったくない。それでも歴史は、7月入りとともに相場が力を取り戻す可能性を示している。

トレーダーでアナリストのレクト・キャピタル氏による最近の調査では、過去の年において、7月の価格パフォーマンスは6月の動きと対照的になる傾向がある。

同氏は先週、Xのフォロワーにこう語った

「ビットコインで歴史が繰り返されるなら、今後数カ月のパターンはこうなるかもしれない。6月は赤字の月で終わる。7月はその反動で緑になる可能性がある。そして8月は、7月の上昇を完全に打ち消す赤字の月になる可能性がある」

BTC/USD quarterly returns (screenshot). Source: CoinGlass

コイングラスのデータも、6月と7月の値動きの違いを裏付けている。2013年以降、例外はわずか3回しかない。そのひとつが2025年で、この年はBTC/USDが6月、7月ともにプラスで終えた。

今年ここまで、BTC/USDは6月に18.4%下落している。これは2022年の弱気相場以来、最悪の月間成績だ。

コインテレグラフが報じたように、レクト・キャピタル氏は、現在の弱気トレンドはまだ数カ月続くとみている。長期的な底が形成される前に、新たな安値をつける可能性があるという。同氏がXに投稿したチャートでは、6月22日時点で弱気相場は71%完了していると示されていた。

BTC/USD one-month chart. Source: Rekt Capital/X

ビットコイン指標が示す「最初の底打ちサイン」

ビットコインがすでに弱気相場の底をつけたのかどうかについては、なお見方が割れている。

コインテレグラフが継続して報じている通り、市場参加者の多くは、説得力のある下降トレンド反転が始まるには、まださらなる進展が必要だという点ではおおむね一致している。

オンチェーン分析プラットフォームのクリプトクオントは、最新リサーチでその見方に一定の同意を示しつつ、ビットコイン強気派にとっての初期的な明るい材料も提示した。

寄稿者のI・モレノ氏は日曜、クイックテイクのブログ投稿でこう書いた

「ビットコインは、より深い市場浄化に向けた最初の明確な兆候を示し始めている」

モレノ氏が参照したのは、あまり知られていないオンチェーン指標「UTXOブロックP/Lカウント・レシオ・モデル」だ。これは、未使用トランザクション出力、すなわちUTXOのブロック群がどれだけ利益状態にあるかを集計して比較する指標である。

投稿では、こう説明されている。

「簡単に言えば、価格の下に市場の利益基盤がどれほど広がっているかを測るものだ。レシオが高いとき、多くのUTXOブロックは利益状態にある。通常これは、市場が多額の未実現利益を抱えていることを意味し、それは同時に分配リスクが高いことも示している」

逆にレシオが下限レンジに向けて崩れると、状況は反転する。

「収益性は圧縮され、損失がより広範に広がり、市場はより進んだリセット局面に入り始める」

Bitcoin UTXO Block P/L Count Ratio. Source: CryptoQuant

現在、このレシオは5.9を示している。これは2022年以来の低水準であり、記録上でもかなり低い水準のひとつだ。モレノ氏はこれを、現在の弱気相場におけるビットコインの「最初の底打ちシグナル」と呼んだ。

同氏はこう結論づけている。

「重要なのは、BTCがついに意味のある内部浄化の証拠を示し始めたということだ。ただし歴史を手がかりにするなら、弱気局面が完全に尽きるまでには、市場はなおさらなるストレスを吸収する必要があるかもしれない」

この記事はCointelegraphの編集方針に従って作成されており、情報提供のみを目的としています。投資アドバイスや推奨を構成するものではありません。すべての投資および取引にはリスクが伴います。読者は独自に調査を行うことを推奨します。

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