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Biraajmaan TamulyライターRay Salmond監修編集者

ビットコイン下落は株安の前兆か ビットワイズが指摘する「炭鉱のカナリア」説

マーケット公開日2026年6月10日

資産運用会社ビットワイズは、ビットコインがしばしば「マクロ経済の炭鉱のカナリア」として振る舞うと指摘した。つまり、流動性や金融環境の変化に対し、伝統的な市場に先んじて反応するというのである。

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ビットコイン(BTC)の足元の値動きは、単なる暗号資産市場の弱さを示しているわけではないのかもしれない。

資産運用会社ビットワイズは、ビットコインがしばしば「マクロ経済の炭鉱のカナリア」として振る舞うと指摘した。つまり、流動性や金融環境の変化に対し、伝統的な市場に先んじて反応するというのである。

いまや株式市場にも同じようなきしみが見え始めている。ビットワイズは、ビットコインの下落を、より広範なリスク回避の調整局面の一部とみている。

世界の流動性と金利に市場の視線

ビットワイズによれば、ビットコインとイーサリアム(ETH)はそれぞれ、今回のサイクルで5万8000ドル(約928万円)、1507ドル(約24万1000円)まで下落した。これは、世界のリスク資産全般に売り圧力が強まる中で起きたものだ。

ナスダック総合指数は、ここ数カ月で最大となる1日5%の急落を記録した。韓国の代表的な株価指数であるKOSPI(韓国総合株価指数)でも、半導体株主導の急落を受け、一時的な取引停止措置が発動された。

きっかけのひとつは、予想を上回る米雇用統計だった。労働市場の強さは、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ観測を後退させた。金利が高止まりするとの見方が強まったことで、米10年債利回りは高水準にとどまり、成長株など金利に敏感な資産の重しとなった。

BTC price, NASDAQ, and Global M2 liquidity. Source: Cointelegraph/TradingView

米10年債利回りは火曜日、4.53%近辺で推移した。前月には4.68%まで上昇し、1年ぶりの高水準をつけていた。

ビットワイズが注目するのは、ビットコインが株式に数カ月先行して弱含むという、これまでも繰り返されてきたパターンだ。伝統的な市場と異なり、ビットコインは24時間365日取引される。そのため、流動性環境の変化にいち早く反応しやすい。

ビットコイン、ナスダック、世界のM2流動性を比較したチャートは、その乖離を浮き彫りにしている。世界のM2は過去1年で着実に増え、およそ122兆6000億ドル(約1京9616兆円)に達している。一方、ビットコインは12万6000ドル(約2016万円)の高値から大きく値を崩した。

もしビットコインが本当に「マクロのカナリア」なのだとすれば、今回の調整は単なるリスク回避とは別の物語を語っている可能性がある。

世界の流動性が拡大を続ける中で、ビットコインはすでに大幅な価格調整を終えている。そう考えるなら、ビットコインは株式よりも調整過程の先を進んでいるともいえる。今後のサイクル後半で流動性環境が改善すれば、その意味合いは一段と大きくなる。

ステーブルコイン準備金が示す「待機資金」

一方、オンチェーンデータは、暗号資産市場の流動性について別の景色を映し出している。

独立系マーケットアナリストのマートゥン氏は、ステーブルコイン供給比率(SSR)の相対力指数(RSI)が13まで低下し、売られ過ぎを示す水準に入ったと指摘した

Stablecoin supply ratio (SSR) RSI. Source: CryptoQuant

SSRは、ビットコインの時価総額を、テザーのUSDt(USDT)やサークルのUSDコイン(USDC)といった主要ステーブルコインの市場価値と比較する指標だ。数値が低いほど、ビットコインの評価額に対してステーブルコイン残高が大きいことを意味する。つまり、市場の外側に相当な買い余力が控えている可能性を示す。

過去にも、同じようなSSR RSIの水準は、蓄積局面の近辺で見られてきた。そして、その後に流動性が市場へ戻ると、価格が力強く推移する局面が続いたことがある。

All stablecoins exchange reserves. Source: CryptoQuant

取引所の準備金データも、大きな流動性プールの存在を示している。

主要ステーブルコインの取引所残高は現在、合計でおよそ720億ドル(約11兆5200億円)に上る。その中心はUSDTの577億ドル(約9兆2320億円)で、USDCも120億ドル(約1兆9200億円)を占める。

この総額は、2025年後半につけた800億ドル(約12兆8000億円)超のピークからはやや減少している。それでも、過去の水準と比べればなお高い。

ビットコインが足元で6万2000ドル(約992万円)近辺と、直近レンジの下限付近で取引される中、取引所にはなお巨額の資金が待機している格好だ。

この記事はCointelegraphの編集方針に従って作成されており、情報提供のみを目的としています。投資アドバイスや推奨を構成するものではありません。すべての投資および取引にはリスクが伴います。読者は独自に調査を行うことを推奨します。

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