
トランプ家のビットコイン会社、過去最高の採掘量をたたき出すも「90億円の大赤字」!株価暴落で"15株を1株に併合"の窮地
エリック・トランプ氏とドナルド・トランプ・ジュニア氏が共同創業した暗号資産マイニング企業「アメリカン・ビットコイン」。第2四半期に過去最高となる932ビットコインを掘り当てたにもかかわらず、赤字はいっこうに止まらない。株価はナスダックの上場基準スレスレまで沈み、ついに"15株を1株"にまとめる荒業に打って出た――。トランプ・ブランドの看板の裏で、いったい何が起きているのか。

トランプ一族が名を連ねる暗号資産マイニング企業「アメリカン・ビットコイン」が、第2四半期に過去最高のビットコイン採掘量を記録した。採掘量の増加が売上高を押し上げた格好だが、それでも同社の赤字体質は改善されなかった。
ナスダック上場のこの企業を共同創業したのは、ほかならぬエリック・トランプ氏とドナルド・トランプ・ジュニア氏。月曜に発表された第2四半期決算によれば、過去最高となる932ビットコインを採掘し、マイニング事業の売上高は前四半期の6210万ドル(約97億円)から8%増の6700万ドル(約105億円)にまで伸びた。
ところが――だ。純損失は5720万ドル(約90億円)。第1四半期の8180万ドル(約128億円)の赤字からは縮小したものの、依然として"真っ赤"のままである。
しかも同社は先月、ナスダックの上場を維持するため、"15株を1株にまとめる"株式併合(1対15のリバース・スプリット)を断行したばかり。株価が同取引所の最低株価基準を割り込んだための苦肉の策だった。
ヤフー・ファイナンスによると、決算発表を控えた金曜日、ナスダック上場の「ABTC」株は6.4%下落し、5.52ドル(約864円)で取引を終えた。月曜の時間外取引ではわずか0.5%未満の小幅上昇にとどまっている。
同社の株式の過半数を握るのは「ハット・エイト」。アメリカン・ビットコインは6月30日時点で約8002ビットコインを保有し、うち約3090トークンについては、マイニング機器を購入するためのビットメインとの契約に基づいて担保として差し入れているという。暗号資産データ集計サービス「ビットコイン・トレジャリーズ」によれば、本稿執筆時点で同社は"ビットコイン保有企業ランキング"の第16位につけている。

