
Taiko、170万ドル流出後にブリッジ再開 被害ユーザー全額補填も詳細は未公表
テイコは11日間に及んだネットワーク混乱を経て、資産の裏付けを補充し、セキュリティ修正を完了したうえで、ブリッジ送金を再開した。

イーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンであるテイコ(Taiko)は、6月に発生した最大170万ドル(約2億7540万円)規模のエクスプロイト被害を受けて停止していたブリッジを再開し、ネットワークの全面稼働を復旧させた。
テイコは木曜日、4段階からなる復旧計画の最終段階を完了したとして、ユーザーが再びネットワークとの間で資金を移動できるようになったと発表した。同プロジェクトによれば、被害を受けたすべてのユーザーへの補填は完了しており、残っている出金制限についても、通常利用には影響しない一時的な安全措置だという。
今回の再開により、セキュリティ修正の実装と、ブリッジ資産の1対1裏付けの回復を経て、11日間にわたる混乱はいったん収束した。
エクスプロイトは6月21日に発生した。攻撃者はテイコのチェーン状態検証メカニズムを侵害し、偽造された証明が受け入れられる状態を作り出した。その結果、イーサリアム上の保管庫から不正な出金が可能になった。ブロックチェーン・セキュリティ企業によれば、流出した暗号資産は最大170万ドル(約2億7540万円)にのぼる。

Taiko’s seven-day token chart. Source: CoinGecko
テイコのトークンであるTAIKOは、ブリッジ再開を受けて一時0.35ドル(約57円)前後まで急騰した。しかしその後は反落し、約0.14ドル(約23円)付近まで下げている。
テイコ、再開前にブリッジの裏付けを復旧
テイコは日曜日、ネットワークを4段階で復旧させる計画を示していた。同プロジェクトは、修正を実装したうえで、チェーンの最終確定状態に、まだ実行され得る偽造チェックポイントや攻撃者による請求が含まれていないことを確認したという。
テイコによれば、これらの変更は同プロジェクトのセキュリティ評議会を通じて提出され、独立したセキュリティ専門家によるレビューも受けた。その後、ネットワーク上で発行される資産が、イーサリアム上に保管される資産によって1対1で裏付けられるよう、ブリッジの資産を補充した。
テイコはさらに、追加の予防措置として保守的な出金枠も導入した。同社は、この制限によってユーザーの通常のブリッジ取引が妨げられることは想定していないとしている。ただし、具体的な出金枠の規模は明らかにしていない。
一方で、テイコはブリッジの1対1裏付けをどのように回復させたのか、また盗まれた資産の一部でも回収されたのかについては開示していない。同プロジェクトは今後、今回のインシデントと対応の詳細をまとめた完全な事後報告書を公表するとしている。
ブリッジは再開した。ユーザー補填も終えた。だが、肝心の「どうやって穴を埋めたのか」は、まだ語られていない。テイコにとって本当の信頼回復は、ここからが本番である。

