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Stephen Kattestaff writerJesse Coghlan監修staff editor

Sui、まさかの3度停止 財団が“重大アップデート”で火消し

最新ニュース公開日Jun 1, 2026

Sui Networkの最初の2回の障害は、バージョン1.72のアップデートで発生したバグが原因であり、ブロックチェーンを復旧するために展開された暫定的な修正プログラムが3回目の障害を引き起こした。

「利用者資産にリスクはなかった」――。

そう強調したのは、レイヤー1ブロックチェーン「Sui」を支えるSui財団である。だが、足元で起きたのは、看過しがたいネットワーク障害だった。5月28日から29日にかけて、Suiメインネットは3度にわたり停止。2日間の停止時間は合計15時間を超えた。

Sui財団は6月1日までに、障害の原因となったバグを修正する「大規模アップグレード」を実施したと発表した。財団によれば、現在はバリデーターが既知の問題に対応済みで、ネットワーク活動は再開しているという。

最初の障害は木曜日に発生し、約6時間続いた。翌金曜日にも2度の停止があり、1回目は8時間25分、2回目は43分に及んだ。Sui財団の説明では、原因はソフトウエア「v1.72」の更新で混入したガス課金まわりのバグと、バリデーター再起動時に表面化したランダムネス状態の不具合だった。

問題は、取引の残高不足を理由にキャンセルする前にガス代を課金してしまう挙動だった。これによりマイナス残高が生じ、システムがクラッシュした。さらに、最初の不具合に対する暫定修正が、今度は3度目の障害を引き起こした。いわば「修正のための修正」が、別の火種を呼び込んだ格好だ。

財団は「障害中に利用者資産が危険にさらされることはなく、再開時に確定済み取引が巻き戻されることもなかった」と説明している。もっとも、障害のたびにネットワークが停止する事態は、金融機関向けの高速・高拡張性チェーンを掲げるSuiにとって痛手となる。

Source: Sui

Suiでは今年1月にも6時間超の停止が起きていた。2024年11月にも全バリデーターがクラッシュループに陥り、約2時間半にわたりネットワークが停止している。今回で、信頼性をめぐる市場の視線は一段と厳しくなりそうだ。

価格にも影響は出ている。暗号資産SUIは最初の障害前に約0.99ドル、1ドル=約159.5円換算で約158円だったが、その後は約11%下落し、月曜日時点で約0.88ドル、約140円となった。5月上旬には好材料を背景に50%上昇し、1.41ドル、約225円まで買われていただけに、今回の障害は水を差す形となった。

Suiは2023年5月にメインネットを立ち上げた。分散型金融データサイトDefiLlamaによると、預かり資産総額、いわゆるTVLは5億1900万ドル、約827億円規模で、137のプロトコルを抱える。

「資金は無事だった」とはいえ、止まるブロックチェーンに市場は冷淡だ。Sui財団は障害の封じ込め、エポック終了時の耐障害性、AIエージェントを使った診断体制の強化を掲げる。だが、投資家が見ているのは説明ではない。次に止まらないかどうかである。

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