
ストラテジーのビットコイン買い増しに市場が不安視 優先株STRCが急落
10xリサーチのマーカス・ティーレン氏は、ストラテジーによる直近のBTC買い増しについて、「トレーダーたちは、STRCにとって持続不能な道だと見ているようだ」と警鐘を鳴らした。

ストラテジーの永久優先株「STRC」が火曜日、過去最安値に近い水準まで下落した。投資家たちは、同社による最新のビットコイン買い増しに、どうやら顔をしかめているようだ。
マイケル・セイラー氏が率いる変動利率型の永久優先株「ストレッチ」と呼ばれるビットコイン利回り商品は、火曜日に3.58%下落し、91.79ドル(約1万4711円)まで沈んだ。目標価格である100ドル(約1万6027円)を8.2%下回る水準だ。10xリサーチのCEO、マーカス・ティーレン氏は、この下落はストラテジーによる直近のビットコイン購入と関係していると指摘した。
「市場は、ストラテジーがこれ以上BTCを取得するよりも、配当支払いのために現金を温存することを望んでいる」とティーレン氏はコインテレグラフに語った。「トレーダーたちは、直近のBTC取得を、STRCにとって持続不能な道筋と見ているようだ」
ストレッチは、額面100ドルで取引されることを前提に、11.5%の配当を支払う設計の商品である。しかし株価が下落したことで、現在の実効利回りは12.5%まで上昇している。つまり同社は、さらにBTCを買うために資金を使うよりも、この利回りを支えるために現金を確保する必要に迫られる可能性がある。
ストラテジーは月曜日、前週に1587BTCを約1億ドル(約160億2700万円)で取得したと発表した。その前の週にも、同社は1550BTCを同じく約1億ドル(約160億2700万円)で購入している。これらを合わせた結果、同社の保有量は84万6842BTCに達した。
リスク回避ムードと競合からの圧力
LVRGリサーチのディレクター、ニック・ラック氏はコインテレグラフに対し、「暗号資産市場全体に広がるリスク回避ムードが、投資家の買い意欲を冷やしている」と語った。
ラック氏はこう続ける。
「変動配当は12%を超える実効利回りを提供し、永久優先株を額面100ドル付近にとどめる支えになっている。しかし、売り圧力が続くなか、ストラテジーの資本構成の拡大やATM発行への懸念が、短期的にその耐久力を試しているように見える」
関連記事: ストラテジー、ビットコイン買い増し示唆 セイラー氏投稿とSTRC配当変更に注目
ストラテジー本体の株式、MSTRも今週は打撃を受けた。火曜日には6.35%下落し、終値は122.81ドル(約1万9683円)。過去12カ月では67%安となっている。
一方で、ストレッチはストライブの変動利率型永久優先株「SATA」との厳しい競争にもさらされている。SATAは100ドル(約1万6027円)で取引されており、実効利回りは約13%となっている。

この話題についてもっと

